東京都・三鷹市にある「セサミスポーツクラブ三鷹」では、施設の一部をリニューアルし、2017年7月にプリコーのQueenax™を導入した。スタッフの積極的な声かけや、同アイテムを利用したレッスンをほぼ毎日のように提供することで周知を促し、安定した集客に成功している。
同クラブでは、数年前より他クラブとの差別化を可能とする魅力的なアイテムを探していた。多くのアイテムを検討・体験するなかで、最終的に決めたのがQueenax™であった。
「様々な付属器具があって、それらを付け替えることでバラエティ豊かなレッスンを提供することができます。皆で同じ動きをしてもいいですし、複数の器具を使ったサーキットトレーニングもできることに魅力を感じました」(吉岡氏)
Queenax™のマスタートレーナーからの指導のもと、同クラブではジムの社員全員で指導技術を習得。積極的にお客さまに声かけを行ったほか、無料体験会を頻繁に開催し、周知することに取り組んだ。その際に気を付けたのは、「難しそう」「きつそう」など、ネガティブなイメージをつけないこと。とにかく一度体験していただけるように促した。
「見た目から、最初は『できるかな』としり込みしてしまう方が多いようです。しかし、皆さん興味はあるので、参加した方に感想を聞くのですね。そこで『楽しい』『身体の動きがよくなった』などと聞くと、自分もやってみようとなるようで、口コミで徐々に広がっていきました」(提箸氏)
現在は、ストレッチを中心とする10分間の無料レッスンおよび、有料レッスンとして、初心者向けと、慣れてきた方向けのサーキットトレーニングやパーソナルトレーニングを用意している。なお、パーソナルトレーニング以外の有料レッスンは1回税込648円の料金設定としている。
リピーターも増え、現在は回数券の導入も検討しているところだという。とくに女性からの人気が高く、同クラブではその理由を「自重でトレーニングできることで、強度を調整しやすいこと」(提箸氏)と分析している。参加者の年齢も幅広く、40 ~ 70代の方が参加しているという。
Queenax™は様々なトレーニングが行えるぶん、お客さまの「何をどうしたらいいのかわからない」という状態を防ぐためにも、きちんとしたサポートが大切になる。
正社員比率が高い同クラブでは、お客さまからの質問にきちんと答えられるスタッフが常にいることも、利用者増に成功した理由の1つと考えられる。今では、セルフトレーニングに利用したり、仲間と一緒にレッスンの復習をするなどの光景も増えてきている。
また、同クラブではQueenax™を「動きの質を高めるアイテム」と位置づけている。初心者向けレッスンでまずは動きの質を高め、その実践の場としてサーキットへ進んでいただくというように、自然とステップアップしていける流れをつくっていることも利用者を増やすことにつながっている。各レッスンには、定員8名のところ、安定して3~4名の参加があり、レッスン費だけで月10万円ほどの付帯収入の増加を実現している。
吉岡氏は「スタジオだけを利用していたが、ストレッチでQueenax™を利用して、もっと動きをよくしたいとパーソナルトレーニングに申し込まれた方もいる」と言う。こうした波及効果も含めると、売り上げはさらに大きくなると考えられる。同アイテムは、スタジオだけ、ジムだけを利用していた方の橋渡し的な役割も果たしているようだ。
吉岡氏は、器具を組み合わせることで様々なプログラム構成を考えることができるQueenax™は社員教育にもつながると考えている。
「スタッフにはテーマだけ与えて、メニューを考えさせるようにしています」(同氏)と言うように、社員の考える力を養う場としても活用しているそうだ。今後はそのようにしてお客さまのニーズに添ったプログラムをもっと増やし、より多くの方にその効果を体感していたただきたいと考えている。
なお、プリコーでは、年に複数回、フリーランスのトレーナーやインストラクターを対象としたQueenax™認定講習を実施しており、導入施設がQueenax™を有効利用できるようサポートを充実させている。
お客さまを惹き付けるよりよい方法を聞きたい施設などは、一度問い合わせてみるとよいだろう。