株式会社ブラボーグループ(以下、ブラボーグループ)は2018年6月から新たに「TRIBE Team Training(以下、TTT)」の提供を開始する。同プログラムは、2007年にニュージーランドからスタートし、現在は世界8 ヶ国で展開している。
TTTは、毎回同じ6〜 10名のメンバー、同じコーチの元で展開する、スモールグループトレーニングでグループエクササイズとパーソナルトレーニングの中間に位置づけられる。
「グループエクササイズとの大きな違いは、毎回決まったメンバーとコーチで行うことです。それにより仲間意識が芽生えると同時に所属欲求を満たすことができます。チームとなることで『皆ががんばっているから自分もがんばろう』と、相乗効果により成果も出やすくなります。また、パーソナルトレーニングよりも低価格で受けることができますが、メンバーそれぞれのレベルに合わせてコーチが指導します。グループエクササイズには参加しづらいと思っているお客さまやパーソナルトレーニングを受けるのは躊躇しているお客さまにとって適したプログラムといえるでしょう。海外の事例では、マシンジムしか利用していなかったお客さまが参加するケースも多くみられています」
日本では、高強度ファンクショナルトレーニング「TRIBE FIT」、低〜中強度のローインパクトファンクショナルエクササイズ「TRIBE LIFE」、低〜中程度ファンクショナルトレーニング・低インパクトの「TRIBE CORE」、子ども向けファンクショナルトレーニング「TRIBE KIDS」の4プログラムを展開する。いずれも、1シーズン6週間の構成で、年に7回新プログラムがリリースされる。
また、少人数ならではの仲間意識を利用して、成果を出すことにフォーカスしたシステムになっている。Sue氏は同プログラムを開発した経緯について次のように話す。
「私はオーナーとしてクラブを経営していますが、お客さまはグループエクササイズでもパーソナルトレーニングでもなく、低価格で成果が出るプログラムを望んでいると感じるようになりました。また、ブティックスタジオが増えるなか、特色があり、コミュニティをつくりやすいプログラムを総合クラブも提供する必要があると考えました」
TTTは、メンバー、コーチ、クラブの3者それぞれに以下のようなメリットがあるといえる。
まず、メンバーにとっては、コミュニティができること、成果が出ることなどだ。品質コントロールされたプログラムで、コーチから個々に適した指導を受けられるため目に見える成果が出る。
パーソナルトレーニングより手軽な価格で受けられる。コーチにとっては、シーズンごとのリリースを通じて継続的に教育を受けることができ、キャリアアップにつながる。認定トレーニングを通して海外のコーチとのコミュニティもでき、最先端に設計されたプログラムに接することができる。
また、メンバーが成果を出すことで自身の達成感や満足にもつながる。フィットネスクラブで展開する際は有料プログラムとして各クラブで価格を設定して提供するため、会費外収入の向上につながるとともに、メンバーの継続率向上、コーチのキャリアアップなどがメリットとして挙げられる。また、プログラムはすべて提供されるため、属人的にならず安心して最高のプログラムを提供できる。
フィットネスクラブがTTTを展開する際は、クラブ(企業)ごとにプログラム数に応じてライセンスを取得する。
コーチは認定コースを受けてライセンスを取得し、年に7回アップデートされたプログラムが提供される。さらに、プログラムだけでなく継続的なコーチ向けの教育コンテンツや、ポスター、バナー、チケット、デザイン用の画像素材などの各種マーケティングツールをパッケージ化(ターンキーソリューション)して提供している。そのため、クラブは導入時または運用時に必要となる自社のリソースを最小限にしながら導入・運用することが可能だ。
様々な形態のフィットネスクラブが増えていくなか、総合クラブがお客さまに成果と帰属意識を提供して継続につなげるために、TTTは有効なプログラムといえるだろう。