FITNESS BUSINESS

facebook twitter googleplus

ココン株式会社 倉富佑也氏に訊く Venture Spirits

2016.09.25 日 オリジナル連載

フィットネス業界唯一の経営情報誌『FitnessBusiness』の連載企画「Venture Spirits」がWEB版でも掲載スタート!

本連載では2012年4月に独立を果たし株式会社FiNCを立ち上げた溝口勇児氏が名立たる企業で卓越した経営手腕を発揮されている経営者や起業家と対談していく。今回のゲストは、ココン株式会社代表取締役社 長倉富佑也氏です。

溝口:まず、事業内容についてご説明いただけますか。

倉富:IoTデバイスのセキュリティの診断などのサイバーセキュリティ事業と、ゲームのイラストや声優ボイスを社外クリエイターと提携してゲーム会社向けに制作するクラウドソーシングの事業を行っています。

溝口:若くして起業していますが、それまでの経緯を教えてください。

倉富:中学生ぐらいから事業家になりたいと思っていました。17歳のときにゲーム会社でインターンをした経験を活かして、これまでは主にゲーム会社向けにサービスを展開してきました、現在はAI(人工知能)の到来を見据えたセキュリティ診断のオートメーション化ツールの開発にも取り組んでいます。

溝口:創業して4年目になりますが、創業期に苦労したことは何ですか。

倉富:いろいろありますが、ひとつは私が創業当時まだ20歳と若かったため、年上の社員とどのようにコミュニケーションをとり、マネジメントをするかが課題でした。社員の平均年齢は30歳前後でしたから、最初の1年ほどは悩みました。

溝口:その課題はどのように乗り越えたのですか。

倉富:年齢が若く、感情で話しても説得力がありませんので、数字を使って話をしました。KPIや稼働実績などの数字は嘘をつきません。それらをもとに論理的に話すよう気をつけていました。

溝口:とはいえ、人は論理だけで動くものではないと思います。経営者として、相手を動かすために感情に訴えることも重要かと思いますが、何かしていましたか。

倉富:仕事に対するモチベーションは人によって異なります。キャリアプランを聞いて、会社のなかでバリューをどう発揮していくかをすり合わせることでモチベーション高く働いてもらえるように心がけていました。

溝口:会社の方向性と個人の方向性が一致しているかをきちんと確認するのは大切なことだと思います。私は、それを知るために採用時に自分史を書いてもらっています。そうすると、バックボーンや思い、モチベーションがわかります。それらがわかると、個人の方向性を会社が設計してあげることができ、モチベーションをもってもらいやすくなります。ココンは史上最年少での上場となるのではないかといわれていますが、その若さで、さらに3年という短期間で急成長することができた要因はどこにあると考えますか。

<次ページ:短期間での急成長の要因は?>

< 前のページ1 / 2次のページ >