アスリートパフォーマンス情報サイト『CNC mag』の中からスポーツパフォーマンス向上に役立つ記事をご紹介します。
運動神経が良い、悪い。特にキッズ、ジュニアアスリートをもつ親御さんの関心も高いのではないでしょうか。今日は曖昧に語られがちな運動神経をいくつかの能力に分類し、それぞの特徴と伸ばすために何が必要かを解説しています。すると誰でも才能を伸ばせることがわかります。
私達は生まれて自然と寝返りをうち、ハイハイをして、立ち上がり、そのうち歩いたり走ったり出来るようになりますよね。そして幼稚園生くらいになると、その子の運動神経がいいとか悪いがなんとなく見えてきます。
もちろん、先天的な運動神経の良さと努力の末に身につけた運動神経、どちらもあるでしょう。しかし“運動神経が良い”ってどういう事なのでしょうか?
運動センスがあると形容される人達が兼ね備えている要素
このような能力のどれかが他人よりも秀でています。全てにおいて先天的に優れている人は天才と呼ばれ、元々そのような能力が生まれつき身についているのです。
しかし、天才はほんの一握りですよね。そこで皆トレーニングや練習を積んで知らず知らずにこれらの能力を高めています。特に、以上の要素の中の3, 4, 5, 6は自分の身体感覚を研ぎ澄ますことによって向上します。
3~6に共通するのは、“空間と自身の位置関係” を察知する能力が根底にあることです。例えば、自分の両腕を眼を閉じたまま真横に広げて、水平にするとします。自分が表現した水平はどのくらい正確でしょうか?人によっては数cm腕が落ちていたりすることがしばしばあります。
ここでのポイントは、“自分自身の腕が地面と水平である”という身体感覚と実際がどのくらいずれているかです。芸能人アスリート、武井壮さんもこのような事を言っていました。そしてこの表現が正確であればあるほど運動神経が良くなります。
どんな運動にもフォームがあり、始めは見た動きを真似るところから始まります。自分の想像した成功イメージ(フォーム)にどれだけ身体を似せることが出来るかが上達のキーとなります。これは自分の想像しているイメージに身体を重ねる事が出来るかどうかの空間と自身の位置関係をコントロールする技術なのです。
その技術こそが固有感覚に大きく依存するものであり、固有受容器によって感知されます。固有感覚を鍛えることこそが運動神経アップに繋がる重要なステップであり、その中でも自身の身体の重心と空間の位置関係を正確に判断する能力というのは不可欠です。
体軸の発達している人は、そのような位置関係が正確に素早く感知できるからこそ、わざと重心を大きく崩したり修正したりして素晴らしいボディコントロールを実現出来るのです。
もし、皆さんのクライアントに能力に伸び悩んでいるアスリートがいるのであれば、一度運動神経が良い事の定義を考えなおしてみてください。何がそのアスリートの飛躍を妨げているのかを見つけ出せるよう、ボディコントロールに重点を置いたトレーニングを取り入れてみることをお勧めします。
>>Write By YUTA IMADA
カリフォルニアの大学を卒業後、すぐにプロバスケットボールチームで3シーズン、ヘッドストレングスコーチとしてトレーニングを指導。その後、トップアスリートや一般のパーソナルトレーニングを開始。それぞれの競技や生活に必要な動作を分析し、個人に完全カスタマイズしたトレーニングプログラムを提供。アメリカのスポーツ科学と日本の繊細なトレーニングを融合させ、体軸や足裏を重要視した独自の理論を元に現在も指導中。 Certified Mental Coach, ROCKTAPE FMT. 理学士:Kinesiology
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