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2015.10.15 木

サッカーの競技特性に応じたチーム全体のフィジカル強化を-CNC mag

トレーニング

アスリートパフォーマンス情報サイト『CNC mag』の中からスポーツパフォーマンス向上に役立つ記事をご紹介します。

CNCmag

トレーニングには個人で行うべきものとチームで行うべきものがある。今回は数あるスポーツの中のサッカーに焦点を当て、必要なトレーニングを説明していく。サッカー選手に必要不可欠な土台となる能力とオーバーワークになりやすいトレーニングはチーム全体で行っていくべきである。

数あるサッカーチームが存在する現在、チーム全体または選手それぞれに対して具体的なフィジカルトレーニングが計画的に行われているチームは中々見られません。どれが何に対して有効なのか、どれくらいの頻度で行うべきか、何の為に行うのか…、計画的にトレーニング行う為には、数あるトレーニングのそれぞれの本質を掴む必要があります。

今回はそんな様々なトレーニングの中でも、チーム全体で行うべきトレーニングをご紹介していきます。

サッカーの競技特性に応じたフィジカル能力

最低限チームで行うべきトレーニングは、土台となる能力を向上させるトレーニングと、全体で管理すべきオーバーワークになりうる強度の高い種類のトレーニングです。前回の記事にも記載しましたが、サッカー選手に最低限必要な基礎能力として「持久力・筋持久力 (回復力)」「瞬発力(爆発力)」が挙げられます。

持久力・筋持久力 (回復力)

これはどのスポーツでも一緒です。しかし、サッカーの場合はマラソンのような「走る為の持久力」だけでは不十分で、短距離の運動を長時間繰り返し行う力が必要とされます。さらに、走りながらボールを蹴る、止める等の「ながら」動作が入る為、同じパフォーマンスを維持し続ける為の筋肉自体の持久力(回復力)が必要になります。

持久力を鍛える為には心拍数を上げて、最大酸素摂取量を上げることが必要になってきます。有効的なトレーニングとしては「インターバルトレーニング」「タバタトレーニング」などが挙げられます。メンタル的にはかなりしんどい練習なので、互いに助け合ったり競争心を生んだりできるよう、チームで行うことをおススメします。

瞬発力(爆発力)

ジャンプしたり跳ねたりする、一回一回の負荷が大きいトレーニングです。

プライオメトリック (Plyo-metric)トレーニングが一般的な物で、かなり高強度なトレーニングです。もちろん身体の出来ていない小・中学生は避けるべきトレーニングですし、高校生やプロでも週に最大2回まで。1回行ったら少なくとも2日は開けなければならないくらい強い負荷がかかります。

このトレーニングを個人に委託してしまうと、足を速くしたいなんて思っている子は、それこそ毎日行ってしまって過剰な負荷のかけてしまいます。シンスプリント等は代表的な怪我ですね。怪我・オーバーワーク防止の為にも、チーム全体でコントロールしてあげるべきです。

指導者はトレーニングの本質を理解したトレーニングを

指導者する方は、トレーニングの本質を理解し、本当に必要なトレーニングだけ取り入れ、柔軟な考えを持って計画を立てていく必要があります。自分の理論にこだわりすぎ、目的が理論を実行することになってしまうと、もうそこには選手の為のトレーニングという考えが存在しません。

ここに私が最近使っている「Stroops」という器具でのトレーニング動画を載せておきます。STROOPS認定資格であるSFTPを取得したトレーナーがYoutubeに挙げている動画です。

チームではなく個人ですが、瞬発系と筋持久を同時に鍛えるトレーニングを行っています。

このように、トレーニングの特性をしっかり把握していれば、組み合わせて必要な能力を効率よく鍛えることもできます。

選手のコンディショニングと時間、負荷を管理しながら柔軟なトレーニングを組み込もう

部活やチームでの練習となれば、フィジカルトレーニングにかけれる時間は限られます。新しいトレーニング方法や理論を柔軟に取り入れ、選手の能力とコンディションをきちんと把握し、場所や時間など今のチーム状況に適した必要なトレーニングを組み込んでいくことが大事なのです。

>>Write By TOSHIHIRO MIZUKAWA

mizukawa-150x150アメリカのカルフォルニア州立大学ノースリッジ校卒業。 専門はストレングス・コンディショニング。サッカーをはじめ、多種目のスポーツ選手の怪我予防・リハビリ・トレーニング指導を行っている。トップアスリートだけでなく、老若男女、人種問わず、全ての人々を対象に幅広く活動。トレーナーの知識や技術はプロだけでなく、全ての人が受けることのできる恩恵である。怪我をしたがどうすればいいのか分からない。何のトレーニングをどう行えばいいのか分からない。どの情報を信じていいのか分からない。そんな“分からない”を失くす為、Change the Value of Sportsを信念に、株式会社CORE ‘N CODEでスポーツの浸透と普及を目標に日々精進中。STROOPS FUNCTIONAL PERFORMANCE TRAINER.

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