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2015.12.15 火

準備編| 現役コーチに聞くランを始める前にやっておくべきこと

特集

この冬は持久力向上に向けてランニングを始めてみようかな!と思っている人も多いのではないでしょうか。体力・持久力向上に向けてはランが一番ではありますが、普段スポーツを行っている人であっても長い距離を走るとなるとそれなりの準備も必要です。そのための事前準備についてDeNA Running Club育成・普及担当コーチとして活躍されている柴田 尚輝さんに解説をしてもらいます。

ランニングを始める目的は人によって様々あると思いますが、ランニングとは『体力をつけることで健康な身体を維持する』、『汗を流すことで気分転換する』のために行うものであり、いかに無理をせず、怪我や故障なく走る続けることが重要だと思っています。しかしランナーの多くは、

『さあ今日から走り始めるぞ!』

と事前準備なしにいきなり走り始めてしまうことが多いです。

そこで、ランニングを始める前に意識しておくべきポイントについてポイントを絞って解説していきたいと思います。

1.正しい姿勢を意識する 

ランニングにおける正しい基本姿勢とは、骨盤を前傾させて頭から脚までが一直線となっている姿勢となります。日常的にデスクワークが多い人は骨盤が後傾してしまっていることが多いため日頃の生活から骨盤を前傾させることを意識的に取り組むことで怪我や故障を起こしにくい姿勢作りにつながりますので、是非意識して行ってみてください。

s_IMG_9631骨盤を意識的に前傾させる姿勢づくりが重要である

2.ストレッチは入念に行う

ランニングは足だけでなく、全身の様々な筋肉を使います。その筋肉がしっかりと動くように入念にストレッチを行いましょう。事前にストレッチをする事で、怪我の防止や、疲労の軽減につながります。

3.走る前に”体幹”を意識する

ランニングに大事なのは”足”と思っている方も多いと思いますが、実は最も重要なのは「体幹」です。体幹とは身体の中心部分の筋肉の総称です。日頃のランニング指導でも「しっかりとお腹に力を入れて」「体幹を意識して」とアドバイスをしているのですが、走り始めたばかりの人は意識するのが難しいものです。

そんな時には走り始める前に「腹筋」「プランク」「サイドプランク」などの体幹を鍛えるための軽めのトレーニングを行ってからランニングを行うことで体幹を意識した状態でランニングを行うことが出来ます。特にランニング後、足や膝が痛む方の場合には体幹やお尻が使えていない可能性が高いため、ストレッチの後に軽めのトレーニングをはさむことが重要です。

私たちが一般の方へランニング指導を行っているDeNAランニングクリニックでは正しいランニングフォームを身に付けるための”フォームドリル”を行っており、その中でも「軸をつくり→身体を動かす」という流れを徹底しています。

ランニングを始める前の準備が怪我や故障の予防にはとても重要です。

>>>Interview by Naoki Shibata


img-staff1507-01柴田 尚輝

1982年千葉県生まれ。東海大浦安高~駒澤大~JAL AGS~トヨタ紡織~DeNA

箱根駅伝や実業団においてチームを優勝に導いた実績を引っさげ、2013年4月よりDeNAに移籍。
粘りと根性のある熱い走りでチームの最年長として背中で後輩たちを引っ張り、チーム創設時の基盤づくりに大きく貢献。2014年度3月をもって10年間の競技生活にピリオドを打ち、新たにDeNAの育成・普及担当コーチとして就任。

>DeNAランニングクラブ http://dena.com/running/

DeNA Running Clubについて

DeNA Running Clubは、実業団駅伝に参加するほか、各種世界大会への選出、オリンピック選手の輩出を目指しています。さらに、企業の陸上部としてだけではなく、アスリートの育成・サポートを通じて日本の陸上競技レベルのさらなる向上の一端を担っていきます。また、一般のランナー向けのランニングクリニックや交流する機会など社会活動も積極的に行い、スポーツの普及発展やより健康で活力のある社会に向けて貢献します。私たちの活動の数々が、より多くの方々の喜びや楽しみ「Delight」へ繋がることを目指して取り組んでいきたいと思っております。

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