ユニロールでマシンエリアを「ジムスタジオ」化 マルチなプログラムに対応
2016.11.28 月 トレンドサービス近年、オープンから10~20年経つフィットネスクラブも多くなっている。老朽化やお客さまのニーズやトレンドに対応するため、総合型クラブにおいても、ファンクショナルトレーニングブームを背景に、グループエクササイズ提供に向けたエリアを新たにつくるクラブが増えている。
総合型のフィットネスクラブにおいて、以前は施設や設備の充実が重要視される傾向が強かったが、現在では、マシンやトレーニングスペースのみを提供するだけでは、生活者の興味、関心を惹くことはできない。クラブ側は、顧客の多様性を敏感に汲み取り、ニッチではあるが、一定以上の需要がある層に対して、特徴的な魅力を備えたサービスを提供していくことが重要になる。
マルチなプログラムに対応した「ジムスタジオ」
東急スポーツシステムが運営するアトリオドゥーエ青葉台では、今年8月に、マシンエリアを新たに「ジムスタジオ」としてリニューアルを実施した。広いスペースを活用した空間づくりや、顧客ニーズに合ったユニークなプログラムを展開している。
ジムスタジオエリアでは様々なプログラムを提供している
「時代の変化とともに、会員さまがクラブに求めるニーズも変わってきており、従来のようにトレッドミルやストレングスマシンを多く配置するクラブから変化していかなければならないと感じていました。そのために、従来マシンエリアとして利用していたスペースを、会員さまが気軽に参加していただけるプログラムや、パーソナルトレーニングを提供する場所へ大幅にリニューアルを行いました」こう語るのは、アトリオドゥーエ青葉台支配人の小笠原氏だ。
リニューアルにあたっては、新たにトレーニング用スペースを確保するため、カーディオマシンだけでも約20台、ストレングスマシンも5台ほど撤去した。ここには、HIROTEC社のユニロールを敷き、幅広い運動プログラムが行えるようにした。
「新たなスペースでは、施設内に全くの別空間をつくりたいという思いが強くありました。そのため、単純にスペースを空けるだけではなく、床の色や素材を変えることで、同じ施設内の空間であっても全く違うスペースに見えるように工夫をしています。今回、新たに床に敷いたユニロールは黒と青の2色で、衝撃吸収性も高いため、レッスンスタジオでしか行えなかったようなプログラムについても、音や振動を気にすることなく提供することができています」