FITNESS BUSINESS

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【月刊NEXT特集】疲労回復&機能改善のジム運営#4 ワイズ・パーク

2018.05.28 月 スキルアップ キャリアアップ

「ワイズ11」と「ファンクショナル筋トレ」で
トップアスリートメソッドの機能改善を全世代の人に ワイズ・パーク

ワイズパーク2お話を聞いた方

株式会社ワイズ・スポー
ツ&エンターテイメント
代表取締役 山本晃永さん

パーソナルセッションのクオリティでセルフトレーニング

株式会社ワイズ・スポーツ&エンターテイメント(以下、ワイズ)では、アスレティックトレーナーがトップアスリート向けに提供するリカバリーやコンディショニング指導の内容を形式知化。トレーナーの個別サポートが必要な部分と、セルフトレーニングでも行える部分を切り分けることで、効率的効果的な指導サービスと、ジムの運営体制を開発した。同社が運営するワイズ・パークでは、同じメソッドで構築したプログラムで、午前中は高齢者向けデイサービス、午後は子どもから成人のトレーニング、朝と夜は一般生活者のトレーニングと、広い層の顧客に機能改善トレーニングを提供してきている。

その運営体制の鍵を握るのが、同社代表山本晃永さんを中心に開発したオリジナルの評価システム「ワイズ11」と、株式会社セノーと共同開発したファンクショナル筋トレマシン「MOVE★Y!(ムーブワイ)」。

評価システムの「ワイズ11」は、機能解剖学とアスレティックトレーナーとしての経験をもとに、11種類の動きで、人間の身体が本来持つ機能が使えているかを判断、評価に応じた改善プログラムもガイドラインとして用意されており、担当するトレーナーの属人的な力量に頼ることなく、適切な評価とプログラミングができるように形式知化されている。

トレーニングプログラムは、まず個人の状態に合わせて可動域を出すエクササイズを行った後に、その適切な可動域を使った動作や身体の使い方を習得するための筋トレを行う。ここで、可動域を出すエクササイズはトレーナーの個別サポートがあるほうが有効に行える一方で、筋トレは可動域が確保され、身体がニュートラルな状態になったうえで行うため、個別性への対応要素は少なくなる。機能解剖学に基づいた正しい姿勢と理想的なフォームを再現できるマシン「MOVE★Y!(ムーブワイ)」で、トレーナーのサポートを代用。特別に開発したパッド形状とマシン軌道、油圧式の負荷で、セルフでもトレーナーのサポートを受けるのと同等のクオリティでトレーニングが行える環境を整えた。

さらに、ワイズでは家でできる宿題メニューを動画で用意し、クライアントの重点課題に応じたメニューを作成してメールで送付している。自宅でもエクササイズを習慣化できることでより確実な効果に繋げることができる。

ワイズ・パークでは、毎回のパーソナルセッションで動きの再評価を行っているが、機能改善効果は1回目から確認でき、続けるほど姿勢も動きも改善していることを静止画や動画で確認できる。クライアント自身も、トレーニング後や日常生活で、痛みがなくなったり、疲れにくくなる、呼吸が大きくなるなどの効果を実感している。

この評価システムとファンクショナル筋トレマシンは、高齢者でも安全に行うことができることから、デイサービスの運営でも活用している。また、ワイズ11の動きが改善できる体操を「ワイズ体操」としてまとめ、高齢者用と子ども用に、交響曲第9番を年齢層に合わせてアレンジした曲に合わせて行っている。3分間で全身の調整ができることから、デイサービスや子ども向けイベントのウォーミングアップに活用している。

トップアスリートメソッドを全世代の人に

ワイズでは、機能改善のトレーニングの他にも、トップアスリートの疲労回復メソッドを一般生活者のトレーニングに積極的に活かしている。 その一つが高濃度炭酸泉。トップアスリートが疲労物質を蓄積しないように活用する温浴成分で、炭酸ガスが全身の血管を拡張して、血液循環を促進する効果が得られるという。

また体内のヒートショックプロテインが増えることから、自己回復力がアップし、免疫細胞も強化するという。

ワイズ・パークでは高濃度炭酸泉を生成する装置を導入しており、高齢者に足湯として提供し血行を促進して機能改善効果を高めている。 また、アスリートが行っている呼吸法を、より一般生活者の精神的疲労の回復に活用しようと、音楽に合わせた呼吸法も開発している。同社のプログラム・ディレクターの一人、元劇団四季トップ女優の井上智恵さんが、これまでにもミュージカル俳優の発声練習をアレンジした、高齢者の脳活性、感情表現力アップのエクササイズを開発しているが、さらに呼吸法に着目したプログラムを開発することで、メンタルリラックス効果から疲労回復に繋げようとしている。

ワイズでは、今後もトップトレーナーがトップアスリートに提供するメソッドを体系化することで、個人の状態に合わせた効果的なエクササイズを、全世代の人々に提供できる環境づくりにチャレンジしていく計画だ。

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