アスリートパフォーマンス情報サイト『CNC mag』の中からスポーツパフォーマンス向上に役立つ記事をご紹介します。
普段何気に履いてるシューズ。運動する際にはこのシューズの選び方が大きく身体に影響してきます。自分の足に合っていない靴を履いてしまうとパフォーマンスを存分に発揮できないだけではなく、怪我を引き起こしてしまう可能性があります。ここでは、そんなリスクを無くす為の靴選びの知識をお教えしていきます。
第二の心臓と言われる「脚」。
下半身には筋肉全体の約3分の2が存在しています。歩いたり走ったりする行為は主に下半身を動かす行為なので、全身の3分の2以上の筋肉を動かすということになります。
筋肉は心臓と同じく、血液を循環させるポンプの役割を果たすので、当然3分の2以上の量の筋肉がある下半身は血液循環において重要な役割を担っています。運動をする上で、この血液循環機能は必要不可欠です。
しかし、ランニング等の何度も何度も地面と接地するスポーツでは、「第2の心臓」の怪我が付き物です。この怪我のリスクを少しでも減らすには足への負担を軽くすることが必要で、その為に唯一地球と接している足裏を保護することが重要になります。
これはどのスポーツにも言えることであり、道具を揃える中でシューズは非常に重要になるのです。
足の形に合っていないシューズを使用することで引き起こされる症状がいくつかあります。
代表的な例でいうと、
等々…。
実際、某高校のトレーナーをしていた際にずっとシンスプリントの痛みを訴えている子がいました。反り爪でつま先はぶかぶか。靴の形が変形するくらい紐をキツく締めていました。
その子に、足の状況を見て足に合った靴を教え、一つストレッチをするように言ったところ、その子は2週間でシンスプリントの痛みが消えました。
単純に靴だけが原因とは言えませんが、使用している靴が怪我に影響していることは大いにありえるのです。
ここで簡単にですが、適した靴を選ぶ際に覚えておくべきことを記載します。靴を選ぶ際は店員さんに聞くのが一番ですが、ご自身でも選べるよう知っておきましょう。
靴を購入しに行くと、店には必ず足長を測れる道具があるので、足のサイズを測りましょう。体重がかかると人によっては大きく足の形やサイズが変わるので、必ず立った状態で測るようにします。
多くの人が「自分は足の幅が広い」と言いますが、本当でしょうか?実際測ってみると幅は狭く、アーチが落ちていたり外反・内反等の変形が原因で足が広く見えている方がほとんどです。まずは自分の足の状態を把握しましょう。
足長から0.5cm~0.8m大きいサイズが理想です。あえて一つサイズを大きくするといった方をよく見ますが、靴は履いていると横に伸びるように設計されています。足指の付け根が軽く横に当たるくらいが丁度です。
以上を抑えることが、靴を選ぶ際のまず第一歩です。これらを把握した上で靴を選んでいきましょう。
靴の選び方一つで身体は変化します。
これはご自身だけではなく、お子さんをお持ちの親御さんにも知っておいて頂きたい知識です。
子供の足はすぐ大きくなるからと言って大き目を購入している親御さん。それが原因で怪我や爪の変形が起こります。目先の金額だけで判断すると、長い目で見たときに損します。怪我で満足にプレーできずベンチで応援している姿と、痛みなく楽しそうに運動している姿。どちらの顔がお好きですか?足に合った靴を履いて、楽しく運動を行いましょう。