FITNESS BUSINESS

facebook twitter googleplus

【グループエクササイズ】ViPR Workout/MOSSA|トレンド

2016.05.25 水 トレンドサービス

【グループエクササイズ】

総合フィットネスクラブにおいて、スタジオやジム、プールで行うグループエクササイズはお客さまの継続に寄与する重要なアイテムである。本特集では、フィットネスクラブが導入しているグループエクササイズプログラムとその事例を紹介、現状と課題について紹介する。

テーマ:楽しみながら、短時間で効果を得られるプログラム

2015年9月にオープンした東京都江東区にあるFOLEフィットネスクラブは、16年1月よりViPRを導入。スタジオプログラムとしてViPR Workoutを展開するほか、マシンジムでのスモールグループエクササイズ、パーソナルトレーニングでも活用している。今回の取材では同店舗支配人である松尾 正太氏氏にお話をうかがった。

短時間で高い効果を得られる プレコリオプログラム 

ViPR Workoutは、パーソナルトレーニングで定評のあるローデッド・ムーブメント・トレーニング(LMT)をグループでも実現できるよう開発された、最新のプレコリオ+サーキットのプログラムである。LMTとは、負荷をかけた状態で身体全体を同時に鍛え、日常の実際の動きに即した、3次元の動きに有効なトレーニングである。

ViPR Workoutは4Kgもしくは6KgのViPRを使って、音楽に合わせて身体を動かすため、楽しく行うことができる。また、効率的な体力増進や競技動作の向上、カロリーの燃焼が期待できる最新のトレーニング理論に準拠したプログラムで、30分(または45分)という短時間で高い効果を得られる。

同クラブがViPRを導入することにしたのは、多様な使い方ができて魅力的なツールだと感じたからという。「パーソナルトレーニングはもちろんですが、スタジオプログラム、マシンジムでのスモールグループエクササイズ、さらに子ども向けと、様々な使い方ができますし、ファンクショナルトレーニングができるというトレンド感があります。見た目もおしゃれなので、持ってみたいと興味がわきます。また、大手フィットネスクラブではまだ導入しているところが少ないので、差別化を図れると考えました。また、上級者向けのプログラムを増やしたい思いもありました」(松尾氏)

関連記事:ViPRとは?|ファンクショナルトレーニング

30〜40代の男女に人気 平日夜のスタジオ充足率は9割以上 

ViPR Workoutは40名収容のスタジオで展開しており、平日昼間は6〜7割、平日夜は9割近くの充足率となっている。参加者は男女比がほぼ6:4、男女ともに30〜40代が多い。

「男性の参加が多いことは予測していたのですが、女性が想像以上に参加しています。ダンス系や格闘技系のプログラムに参加している方ではなく、バランスボールを使ったレッスンや骨盤調整などに参加している方、今までジムをメインに利用していた方の参加が多いようです」参加者からは「音楽に合わせて身体を動かせるのが楽しい」「達成感がある」などの声がある。
また、同クラブではViPR初心者向けにViPRの使い方やフォームなど細かい指導をする「はじめてViPR」というクラスを設け、きめ細かなフォローをしている。

マシンジムでは、オムニアを使ったサーキットトレーニングのなかで ViPRを採り入れている。定員8名、15分間のスモールグループエクササイズで、5〜6名が参加している。 さらに、同クラブは新しい取り組み として、4月から「親子ViPR」のスクールを展開している。5歳以上を対象としており、遊びの要素を加えて身体の使い方を教えていく。2回ほど体験会を行い、好評だったことからスクールとして行うことにした。
「まだ集客は十分ではありませんが、この地域は子どもが多いのに遊ぶ場所がほとんどありません。会員さまのお子さまに無料でスタジオ開放して、そのなかで採り入れることも考えています」(松尾氏)

ViPRプログラムを担当できるスタッフは、現在6人。ブラボーグループからナショナルトレーナーが同クラブに来て研修を行った。3ヶ月おきにあるプログラム内容のアップデートは、送付されるDVDをインストラクター各自で見て準備し、不安があるスタッフにはスタジオ担当者がリリース前にフォローをしている。

MOSSA 4プログラムの導入を検討満足度向上につなげる

今年7月にはViPR Workoutと同じMOSSAのバーベルエクササイズプログラム「Group Power」と格闘技系プログラム「Group Fight」を導入することが決まっている。さらに今後、ダンスプログラム「Group Groove」とヨガ・ピラティス系プログラム「Group Centergy」を導入することも視野に入れている。「MOSSAのプログラムは動きも音楽もシンプルで効果的ですから、フィットネス初心者にも経験者にも楽しんでもらえると思っています。
また、バナーやポスターなどのマーケティングツールを提供してもらえるので、広告やクラブの装飾として使うこともできます。研修もしっかりしているので、スタッフの育成にもつながります」(松尾氏)

ViPR Workoutの調節可能で適度な強度により、フィットネス経験者からも好評を得ているとともに、若年層を中心にスタジオプログラム参加者が増えている同クラブ。今後MOSSAでプログラムのバリエーションを増やし、お客さまの満足度向上につなげていく。

【取材】
フィットネスビジネス編集部:剣持 真由

【インタビュー・協力】
FOLEフィットネスクラブ
支配人 松尾 正太氏