【音響・映像・照明】非日常空間のなかで、心身ともにリフレッシュする
2018.01.22 月 トレンドサービス暗闇ボクシングスタジオを運営するb-monster株式会社は、オープン当初より、その非日常空間で行う新しいかたちのフィットネスが話題になり、好集客を実現している。’17年4月からは恵比寿スタジオでは、プロジェクションマッピングも採り入れ、より雰囲気を盛り上げてプログラムを提供している。
【今回お話しを伺った方】
b-monster 株式会社 取締役副社長 塚田眞琴氏
非日常空間を演出するために音響、映像、照明を活用
同社が目指しているのは、フィットネス感覚のない、非日常的なクラブのような空間。それを実現するために採り入れているのが、照明や映像、音響だ。
「フィットネスクラブというと、健康になるために通う場所というイメージがあります。運動が苦手な人にとっては苦しい場所になると思うのです。そうではなく、娯楽のような感覚で身体を動かしてほしいと思い、b-monsterをつくりました。そのための空間演出として、暗闇のなかで効果的に照明を使い、大音量の音楽を流してプログラムを提供しています」
恵比寿スタジオにはプロジェクションマッピングも導入し、桜や宇宙、夜景の中にいるような映像で、プログラムによって異なる雰囲気づくりを行っている。プロジェクションマッピングは、天井が高い、柱がない、置き型サウンドバックの荷重に耐えられるど、導入するための条件が限られている。今後の新店についても、条件が合えば導入していきたいという。
パフォーマー独自の演出でお客さまのテンションを高める同社では、プログラムの構成はパフォーマー(インストラクター)に任せている。音響については、パフォーマーが希望の曲を挙げ、DJにトレンドを採り入れてもらいながら、オリジナルで編集する。照明については、その場で機器を操作して、パフォーマンスや音楽に合わせた演出を行っている。
「もともと音楽が好きなパフォーマーが多いので、できるだけ任せることにしています。1〜2ヶ月間の研修で、シャドーボクシングやトレーニングなどのパフォーマンスとプログラム構成について学びます。また、先輩パフォーマーのプログラムを体験しながら、どうしたらお客さまのテンションを高められるかなどを自分なりに考えて展開してもらっています」
パフォーマーによってプログラム内容が異なるとともに、2〜3ヶ月サイクルで音楽とパフォーマンスが更新されるため、お客さまは飽きずに続けることができる。
新しいAVL (Audio・Visual・Lighting)を採り入れて空間演出を進化させる
今後については
「AVLはどんどん進化していて、新しいVRなども次々と出ています。“非日常空間の演出”というコンセプトに合いそうなものであれば、積極的に採り入れていきたいです。これまでも、スタジオごとに異なるコンセプトの空間を演出していますので、今後も様々な空間をつくり、エンタテインメントと効果の両方を提供していきたいです」
非日常空間でのトレーニングをコンセプトに掲げて、立ち上げから2年間で店舗数を5店舗に増やし、若年層を中心としたお客さまから好評を得ているb-monster。エンタテインメントを重視した展開により、新たな層のフィットネス参加につながることが期待される。