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【音響・映像・照明】五感に訴え エクスペリエンスを高める

2018.01.22 月 トレンドサービス

安全かつ効果的なAVL(Audio・Visual・Lighting)を開発し、フィットネスクラブの音響・映像・照明をトータルコーディネイト、お客さまのエクスペリエンス向上に寄与し続ける株式会社エヌエスイー。同社代表取締役社長野澤順一氏に、フィットネスクラブにおけるAVL について聞いた。

【今回お話しを伺った方】
株式会社エヌエスイー 代表取締役社長 音響工業デザイナー 野澤順一氏 

五感に訴えエクスペリエンスを高める

フィットネスクラブでは、光、音など五感に訴えエクスペリエンスを高めることで顧客満足度を高める事例が増えている。これまではAVL装置にコストをかけるフィットネスクラブは少なかったが、その傾向も近年変わってきているという。
「音と光による空間の演出により、動的なレッスンではよりアクティブに、静的なレッスンではよりリラックスできるようになります。フィットネスユーザーの経験値も高まり、運動効果や楽しさとともに空間の雰囲気も求められるようになっています。スタジプログラムの満足度をより高めるために、AVLの充実は欠かせないものとなっているでしょう」
AVLは空間を演出するだけでなく、実際の効果もあるという。人間の五感のうち、視覚が90%を占め、そのうち80%は色の情報だといわれている。色が心理面、生理面に与える効果もわかってきており、照明を効果的に採り入れることで心身への効果も期待できる。

安全性にもこだわったAVL システム

フィットネスインストラクターのなかには、音響性障害(メニエール病に似た症状)になり、聞こえない音域が出てしまっている人もいる。これは一般的な音響システムでは指向性が狭く音の減衰が大きく、場所による音圧差が生じるためである。これにより、聞こえやすいゾーンと聞こえにくいゾーンが出てきてしまい、音の聞こえにくいゾーンにいるときに、必要以上にボリュームを上げてしまうことがあるためだ。耳の中で音をキャッチする役割を担う有毛突起は、一度消失してしまうと再生されないため、深刻だ。同社のWRAPSOUN®は、360°の無指向性と合成波により音の減衰が少なく、広範囲に均一に音を届けることができる。また、震災時でも落下の危険がないことも、安全性を確保するために重要なことだろう。同社のスピーカーは、東日本大震災の際も1つも落下しなかったという。これは、同社のスピーカーが天井に直付けされていて、揺れることがないためである。

スタジオの満足度を高め集客・会員定着につなげる

フィットネスクラブのスタジオは、集客および会員定着においてますます重要なアイテムとなっている。その役割を十分に発揮するには、非日常的な演出から、まずはインストラクターがモチベーション高く指導でき、それによってお客さまが高いエクスペリエンスを感じられる環境づくりをすることが求められる。
同社開発のシステムを採り入れることにより、感動的なエクササイズ体験を提供できるだろう