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【ICT×フィットネス】DATA FITNESSに学ぶデータ活用法 -前編

2016.09.15 木 テクノロジー

継続へのモチベーションづくり

とはいえ、活動量や運動データを継続的に測る習慣づくりはそう簡単ではない。DATA FITNESSでは、会員にfitbitを無償貸与しているが、継続利用されない方も一定数は存在するという。
では、継続してデータを計測してもらうためにはどんな手段が有効なのか?トレーニングコーチとして日頃からお客さまのサポートを行う村田 恭介氏は「ゲーミフィケーション」「人の介在」、この2つの要素を意識してトレーニング指導を行っている。

「DATA FITNESSでは個人またはチームで歩数や消費カロリーに応じて特典を獲得できるイベントを開催しています。習慣づくりの第一段階として、データを測ることへのモチベーションを高めてもらうための施策として、定期的に実施しています。個人やチーム間での競争意識が働くことでモチベーションが高まる方もいらっしゃいますが、人によっては競争ではなく、『数値の変化』や『平均よりも運動できている』など、自分自身の中にモチベーションを持っている方もいるため、競争の要素だけでなく『●●歩以上歩いた方』などの条件を加えて、イベントを開催するようにしています」

「また、チームで競争を行う場合には、トレーナーがチームリーダーとして参加し、継続的に励ましなどの声掛けを行っていくことがとても重要になります。これにより、メンバー間でも自然にコミュニケーションが生まれ、”チームで共に挑戦している”といった新たなモチベーションにもつながっているのではないかと思います。」(村田氏)

s_img_0779DATA FITNESSでは定期的にfitbitを活用したイベントを開催

このように、ゲーミフィケーションを活用することで、お客さまのモチベーションを高めることは出来るが、そのモチベーションを維持するためにはトレーナーやスタッフがいかに”楽しみながら”継続することに価値を生み出せる環境をつくることが出来るかが非常に重要となる。

近年、成長を遂げているクラブは共通して、対象顧客自身がライフスタイルとしてフィットネスを習慣化しやすいようにサービスがデザインされている。クラブに来館したときだけの存在ではなく、顧客のウェルネスライフをデザインできるクラブが今後、より一層価値を高めていくのではないだろうか。

後編:「”トレーナー”にとってのICTとは」(9月22日公開予定)

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【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子  悟

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