【ICT×フィットネス 海外事例 vol.2】テクノロジーは”脅威”か”チャンス”か?
2016.07.19 火 テクノロジー
モバイルは“オプション” ではなく“必須”
テクノロジーが脅威ではないどころか、クラブに新たな顧客を連れてきてくれる可能性もあるからと、クラブ側はただのんびり構えていればよい、というわけではない。会員は、モバイル機器をクラブ内でも使えることを期待しているからだ。クラブ側は、簡単かつ効果的にクラブ内でもモバイル機器を利用できるようにすることが、重要になってきている。
「もはやモバイルを“オプション”などと考えてはいけません。あなたのクラブが競争を戦い抜きたいならば、“必須”です」と、ルイジアナ州マンダヴィレに拠点を置く「フィットネス・インダストリー・テクノロジー・カウンシル」の社長も語っている。
もはや、会員がクラブの情報やレッスンスケジュールをモバイルで入手できることは当たり前なのだ。理想的には、VirtuagymやCSIソフトウェアのように、スマートフォンやタブレット端末からチェックインやレッスンの予約、買い物、ワークアウトの記録ができるようになっているとよいだろう。クラブ向けモバイルアプリを提供するNetpulseの副社長であるグレッグ・スクルート氏は述べる。
「モバイルは一日24時間、会員とクラブをつなぐことができる素晴らしいツールです。チェックインや買い物をしたり、キャンペーンへ参加したり、さらにFitbitやNike+、Runkeeper、MyFitnessPalなど他社の記録システムやアプリと連携できれば、会員の継続率アップや収入増も期待できると思います」テクノロジーは、トレーナーが会員データにアクセスすることも可能にしたため、より個々に適した指導が行えるようになった。さらに、ランキング付けなどの機能を使えば、会員同士で競わせたりと、レッスンを簡単に活性化することもできるだろう。
海外の主要クラブでも活用が進むウェアラブルやモバイルアプリ等。日本のクラブでも最新のテクノロジー技術を脅威としてとらえるのではなく、これまでアプローチができなかったユーザーに対するアプローチのチャンスととらえ、積極的な活用が期待される。
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【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子 悟