昨今は、大型のフィットネスクラブの出店ペースが鈍化、それに代わり小規模ながらも、利用者のニーズや課題解決に特化したジムが多数オープンしている。そこで世間で話題となっているジムの特徴、提供しているトレーニングの内容を詳しく解説する。

 

メディアも注目する4つのクラブを紹介

 

レズミルズプログラムに特化した新感覚ワークアウトスタジオであり、VR映像を用いたサイクルプログラムが話題の「CYCLE&STUDIO R（アール）Shibuya」。暗闇で音楽に合わせて行うサンドバッグ打ち、体幹を鍛えるエクササイズなど、短時間で効率良くカロリーを消費できる身体づくりを可能にしたボクシングフィットネススタジオ「b-monster」、新たにオープン予定のスタジオではプロジェクションマッピングと、VRテクノロジーを導入予定。

空間をまるごと低酸素状態にしてトレーニングを行なうことで、30分間のトレーニングで約２時間分の運動効果が得られるという「ハイアルチテュード（高地）トレーニング」スタジオ「ハイアルチ」。トランポリンやダヴィンチボディボードなどを用いて、運動効果の高いスモールグループプログラムを展開する「ダイヤモンドフィットネス」。

 

東京・渋谷にVRを利用した新感覚ワークアウトスタジオ「CYCLE&STUDIO R（アール）Shibuya」

 

CYCLE & STUDIO R（アール）は、世界100ヶ国以上の国々でプログラムを提供し、熱狂的な支持層を得ているレズミルズプログラムに特化した新感覚ワークアウトスタジオモデルの第1号店。日本初上陸となるVR映像を取り入れた圧倒的映像美の中でサイクルを楽しむ「VRCycle」と、音楽に合わせて本格的なトレーニングを行う「LIVE Training」の2つのワークアウトを提供する。

 

 

VRは英語で「virtualreality（バーチャルリアリティ）」　の訳で仮想現実／人工現実感とも言われている。非日常空間で最先端エクササイズを楽しみたい方や、本格的トレーニングで理想のボディづくりを目指す方など目的にあわせた新感覚の最新ワークアウトを体験することができる。VRを利用したプログラムでは、コンピュータで合成した映像・音響などの効果により、3次元空間内にVR体験者の身体が投影され、その空間への没入感（immersion）を体感することができる。

「CYCLE&STUDIO R Shibuya」のサイクルプログラムに、このVR映像が導入される。VR Cycleで提供される「THE TRIP™」は、VR映像が作り出すバーチャル世界の旅を楽しみながらトレーニングを行うことができる。

最先端のプロジェクション技術が前方周囲120度を大型特殊スクリーンで囲い、大迫力の映像美を生み出す。施設設備には映画館規模のスクリーンやサウンドシステムが採用され、参加者は仮想現実の世界にトリップするような未知の感覚を味わうことができる。店舗運営はフィットネスクラブやブティックスタジオを展開する株式会社ルネサンスが手がける。

 

 

【施設概要】CYCLE&STUDIO R（アール）Shibuya
https://cycle-studio-r.jp/sr/

 

シェイプアップ効果の高い、ニューヨークの最新エクササイズ「b-monster」

 

高強度インターバルトレーニングを採用した暗闇ボクシング・フィットネス「b-monster」を展開するb-monster株式会社。2016年6月の銀座スタジオ1号店に続き、12月に青山に2号店をオープン。青山店オープン後は、マンスリー会員数が2,500人を突破するなど、大きな反響を受けて店舗展開を加速する。3号店「b-monster恵比寿スタジオ」、4号店「b-monster新宿スタジオ」を2017年4月中旬にオープン。

 

 

恵比寿スタジオは、バチカンの美しく荘厳な建造物をモチーフに設計。プロジェクションマッピングを設置し、VRテクノロジーを取り入れた新しいフィットネススタジオとなる。新宿スタジオは、ワクワクするようなサーカスをコンセプトに設計しており、サンドバッグの数は4店舗の中で最も多い99個を設置し、最大のスタジオとなる。

さらに、両スタジオとも、音響機材も重低音が心地よく響く最新の機材を導入。サンドバッグは8個のミットが立体的に組み合わさった、より運動強度を上げる最新型設備を導入することにより、VRテクノロジー（恵比寿スタジオのみ）と、それによる運動強度、エクササイズへのモチベーションが高められる。最新型暗闇ボクシング・フィットネスとして展開していく予定である。
 

サーカスをコンセプトとしたデザインされた「b-monster新宿スタジオ」

 

また、すべてのスタジオで、最新ウエアラブル端末「POLAR（ポラール）」を導入。トレーニング中には、サンドバッグに設置したiPadに心拍数や消費カロリーがリアルタイムで表示される。正確な心拍数を、目で見てトレーニングを行うことで、「有酸素運動」なのか「無酸素運動」なのかが明らかになる。トレーニングが可視化されることで「あとひと頑張り」が出来、高い効果を得ることができる。

 

【施設概要】b-monster
https://www.b-monster.jp/

 

空間をまるごと低酸素状態にして行なう、ハイアルチテュードトレーニング「ハイアルチ」

 

「ハイアルチ」とは、highaltitude（高地・ハイアルテチュード）からの造語で、2,500ｍ級の山と同程度の“高地状態の空間”で運動ができる日本初のハイアルチテュード専門スタジオ。高地トレーニングは、トップアスリートがトレーニングの効率性の高さと故障やケガのリスクの低さから採用してきたトレーニング方法である。効果の高さに定評はあるものの、海外遠征するか、室内トレーニングであっても高価なマスクや専用の機器が必要だった。その常識を覆し、より気軽に、安全に一般の方でも高地トレーニングに取り組めるのが「ハイアルチ」だ。

 

 

最近では、ランニングが専門ではないなでしこリーグの選手やアスリート顔負けの市民ランナーの利用も増えている。近年、自転車、トレイルラン、トライアスロンを始める方も多く、効率的に持久力を高められるトレーニングとして期待され好調だという。「ハイアルチ」空間では自走式のトレッドミルを使用し、約30分間ウォーキングとランニングを行なう。これが、想像と異なり全く苦しくないのも特徴だ。5分おきにスタッフが心拍数と血中酸素濃度を計測しながらトレーニング強度をコントロールしてくれる。

高地状態でのトレーニングにより、赤血球とミトコンドリアが増え、持久力向上や、脂肪燃焼もでき、だんだんと疲れにくく、心肺機能が向上する。その延長には、冷え性改善、アンチエイジングなどの美容効果が期待できる。そのため、競技を楽しむ会員のほか、痩せやすい身体になりたい女性も多く利用している。

 

 

ランニング特有の苦しさを味わうことなく科学的なテクノロジーが効果をサポート。たった30分のトレーニングで約2時間分の運動効果が得られるとあって、「ツラくない、でも本格的」な魅力がある。

【施設概要】ハイアルチ
http://high-alti.jp/

 

女性向けのスモールグループレッスンが好評「ダイヤモンドフィットネス麻布十番店」

 

ダイヤモンドフィットネス麻布十番では、女性からのニーズが高いダイエットや不定愁訴の改善に向けて、トランポリンや格闘技エクササイズを中心としたスモールグループレッスンを提供している。不安定なトランポリン上で行うエクササイズは、心肺機能や体幹（コア）、下半身の筋力を効率的に向上できる。運動能力やバランスを大向上させ、姿勢を正しくすることも可能となる。トランポリンエクササイズは床面運動における膝関節への負担が通常の1/7ほどという調査結果もあり、これまで運動経験があまりない女性でも怪我のリスクを抑えながら、レッスンを行うことができる。

同クラブでは、ダヴィンチボディボードを使ったトレーニングも導入している。ダヴィンチボディボードとは、ピラティスのリフォーマーのような外観で、動作を行う際にはレッドバンドと呼ばれるチューブを使用。女性でも簡単にできそうだと感じてもらえる。

 

 

ヨガやピラティスの要素を取り入れた動作を、チューブを利用することで一定の負荷を与えながら行うため、より高い効果を実現できる。ダヴィンチボディボードを利用したプログラムでは、ファンクショナルトレーニングの7つの運動要素、プランク、プッシュ、プル、ヒンジ、ランジ、スクワット、ローテーションの動作をすべて網羅することができ、コンディショニングにも効果的である。

メインレッスンでは、コアや下半身に特化したトレーニングと有酸素運動を繰り返し行うため、体脂肪燃焼効果が高いことが特徴。また、体幹が安定していないとできない動きが多いため、自然とインナーマッスルを鍛えることができる。参加者からは『全身の筋肉をしっかり使えている』『お尻が引き締まった』などトレーニング効果を実感しているコメントも多いという。対象顧客を女性に絞り、参加しやすい環境も魅力となっている。

https://youtu.be/nRcGxfy946E