FITNESS BUSINESS

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株式会社MTG 松下 剛氏に訊く Venture Spirits

2016.05.25 水 オリジナル連載

フィットネス業界唯一の経営情報誌『FitnessBusiness』の連載企画「Venture Spirits」がWEB版でも掲載スタート!

本連載では2012年4月に独立を果たし株式会社FiNCを立ち上げた溝口勇児氏が名立たる企業で卓越した経営手腕を発揮されている経営者や起業家と対談していく。今回のゲストは、株式会社MTG 松下 剛氏です。

溝口:起業したきっかけを教えてください。 

松下:23歳のときに起業したのですが、子どものころから、社長になって「松下家に恩返ししたい」と思っていたことが大きな理由です。

溝口:子どものころから社長になりたいと思っていたとは珍しいですね。どのような幼少期を過ごされたのですか。

松下:はい、変わった子どもだったと思います。中学生のときには、社長になることを明確に決めていました。

溝口:創業期にはどのような苦労がありましたか。

松下:我流で何もわからずに始めましたから、毎日今日を生きることに必死でした。銀行も相手にしてくれないので、自己資金で始めました。中古車販売業から始めたのですが、オークションの会員になるためにも、ローン契約をするためにも設立3年以上という条件が課せられているなど、自分の力ではどうしようもできないことがたくさんありました。商品や部品を仕入れたくても、前金でも売ってもらえないこともありました。どこにも相手にされないところからスタートしたのです。でも、毎日楽しく、前向きでした。

溝口:今では大きな企業になっていますが、転機はどこにありましたか。

松下:今でも大きな会社とはいえませんし、これからもさらなる成長を目指していますが、最初から大きくなることを目指していました。目指していなければ、できなかったと思います。ただ、設立当初は年商100億、1,000億ということまでは描けていませんでした。30歳のときに、成功した人から学ぼうと、盛和塾に入りました。そこで稲盛和夫さんに出会ったことが大きかったと思います。15年間勉強しています。

溝口:なぜ、これだけ大きくできたのだと思いますか。

松下:1番は社員との信頼関係が築けていたからです。この5〜6年で事業を大きく変え、試行錯誤してきました。 損得ばかり考える人が集まっていたら、崩壊していたと思います。事業戦略よりも理念に賛同して集まってきてくれた人が多かったので、事業を転換しても皆ついてきてくれました。

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