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【SPORTEC2017 注目セミナー情報!】介護予防・高齢者リハビリ 介護産業セミナー

2017.07.17 月 オリジナル連載

2017年7月25日(火)~27日(木)の3日間、東京ビッグサイト東ホールにて日本最大のスポーツ・健康産業総合展示会「SPORTEC2017」が開催される。本年は出展社数は約800社、来場者も過去最多の5万名を見込んでいる。

そんなSPORTECの注目といえば、期間中に開催される著名トレーナーや、一流講師陣によるトークセッションやセミナーである。フィットネスビジネス編集部では近年の業界トレンドや業界の未来戦略を描く上で、役に立つであろうセミナーを紹介していく。

第4回は「介護予防・高齢者リハビリ 介護産業」に関連したセミナーを紹介する。

【参考】
第1回: スモールグループ・ファンクショナルトレーニング | ブラボーグループ
第2回: IT/IoT 活用事例セミナー
第3回: ヘルスケアイノベーションセミナー

注目セミナー情報Vol.4: 介護予防・高齢者リハビリ 介護産業セミナー

■地域包括ケアシステムの本質と目指す姿~自立生活の支援と地域資源の活用~

【内容】
地域包括ケアシステム概念は、最初は要介護高齢者の医療介護連携構築から生みだされた。その後2008年以降6回にわたる地域包括ケア研究会における議論では、目的も理論も進化が続いている。最新の報告の背景にある考え方では、地域包括ケアシステムは介護分野だけ(そこがコアであるにしても)の将来像にとどまらない。対象を広く取って高齢者全体の未来構想と言ってもまだ足りない。もちろん介護保険制度財政存続のための手段などではない。超高齢社会に備え、少子化社会に対応し、子育てや障がい者ケアをも合わせて支援する新しい地域づくりの上位概念と捉えるようになってきた。多世代交流・支え合い体制の構築と言い換えてもよい。本講演ではこうした考え方に至る道筋と、具体化の道筋をリードすべき地域マネジメントについて分かりやすく説明する。

【日程】2017年7月25日(火) 11:00 ~ 13:00

【講師①】
慶応義塾大学 名誉教授 田中 滋氏

【セミナー内容】
豊明市は、名古屋市南東部に隣接し、団塊の世代が多く居住しており後期高齢者の伸びが著しい大都市近郊の典型的な都市。平成28年3月に移行した「介護予防・日常生活支援総合事業」を機に、自立支援型ケアマネジメントを徹底しようと関係者の意識改革に着手。フレイル状態の高齢者には活動量を増加させる魅力的な外の生活を提供していくことが欠かせないと、地域のあらゆる資源を高齢者の活動的な生活のために積極的に活用していくという発想が生まれた。ただ、民間企業がどんなに良いサービスを創り出しても、高齢者に利用されるとは限らず、使いこなせる、買い支える地域があってこそ、良いサービスが地域に根づいていくという考えから、市が民間サービスと高齢者の間をつなぐ取り組みを開始。平成29年2月に公的保険外サービスの創出、活用促進に関する協定を民間企業9社と締結。温泉施設、スーパー、カラオケボックスなどさまざまな地域の資源を活用し、民間企業と共に高齢者の健康寿命延伸を目指したユニークなサービスづくりに取り組んでいる。

【講師②】
豊明市 健康福祉部高齢者福祉課 課長補佐 松本 小牧氏

【セミナー内容】
保険外サービス事例 ~保険外訪問看護を立ち上げて見えてきたこと~
2008年から何故保険外の訪問看護を立ち上げたのか。見えてきたことについて事例を交えてお話させて頂きます。

【講師③】
(株)ホスピタリティワン 代表取締役 高丸 慶 氏

【司会】
(株)日本総合研究所
リサーチ・コンサルティング部門マネージャー 紀伊 信之氏

【会場】R-1
【受講料】事前申込:\無料、当日申込:\無料
【検索ワード】地域包括ケア

■超高齢社会における介護予防の本質 ~フレイルとその予防~

【内容】
フレイルとは、健康障害につながる心身の脆弱な状態であると同時に、ストレスに対する予備力の低下に起因した状態である。その構成要素には身体組成、身体機能、身体活動、疲労、精神心理状態、さらには社会的問題などが含まれる。しかしフレイルの最大の特徴は、適切な介入によって改善(生活機能の回復)が見込まれる点である。これまで、フレイル(Frailty) は日本語訳として「虚弱」、「衰弱」、「脆弱」などの用語が用いられてきたが、いずれも加齢に伴って不可逆的に老い衰えた状態を想起させてきた。 確かにフレイルは高齢者(特に後期高齢者)においてはストレスに対する抵抗性が衰えており、些細な出来事(Minor Events)により、容易に要介護状態となるリスクが高まった状態ではあるが、しかし適切な時期の適切な介入により「健常な状態」に戻る可能性、すなわち生活機能の改善する可逆性が重要である。

フレイルは高齢期において出現する広範な状態像であるが、中でも身体的フレイルでのフェノタイプの中核はサルコペニア(加齢性筋肉量減少症)であり、運動器全体の機能低下となるロコモティブシンドロームということがいえる。 また精神・心理学的フレイルにはうつ、そして軽度認知障害(MCI)が代表的な状態像であり、さらに社会的フレイルとして閉じこもりや独居(孤立化や孤食化)などが出現する。
今後著しく増加が見込まれる75歳以上の後期高齢者では特にフレイルの状態に対する知識の普及と予防対策が急務であり、平成27年度厚生労働科学研究特別研究「後期高齢者の保健事業のあり方に関する研究」においても、「特にフレイル、認知機能低下、筋肉や骨という運動器機能低下、さらには低栄養や口腔機能低下(オーラルフレイル)といった面での後期高齢者の特性に応じた適切な対策がより重要となる」と報告されている。

【日程】2017年7月26日(水) 13:30 ~ 15:30
【講師】
桜美林大学 老年学研究所 教授 国立長寿医療研究センター 理事長特任補佐 鈴木 隆雄氏
【会場】R-5
【受講料】事前申込:\無料、当日申込:\無料
【検索ワード】介護予防

各セミナーの申込は、下記SPORTEC2017のホームページよりお申込みください。上記の検索ワードにてフリーワード検索をしていただくと該当セミナーが出てきます。

【セミナー検索・申込】http://www.re-care.jp/seminar/