FITNESS BUSINESS

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大企業で進む企業フィットネス 推進の原動力とは?

2017.07.24 月 テクノロジー ヘルスケア/ウェルネス
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全社員の約8%が登録するフィットネスワークショップを開催

東京都麹町に本社を構えるSAPジャパン株式会社(以下、SAPジャパン)。SAPは、ドイツに本社を置くIT企業で、企業向けソフトウェアにおけるマーケットリーダーである。

【今回お話を伺った方】
SAPジャパン株式会社 Information Technology Consultant / Business Innovation & IT Client Services 川崎達也氏

SAPジャパン株式会社 人事本部 ヘルスケアセンター マネジャー 村木順一氏

SAPジャパンでは、昨年10月から企業フィットネスとして座学や実技などのワークショップを10回以上開催しており、参加社員からも非常に好評を得ている。この活動を推進しているのが同社にてITコンサルタントとして勤務する川崎達也氏である。同氏はワークショップに向け、NESTA JAPANが発行するNESTA PFT資格を取得。ヘルスケアセンターとも連携し、ワークショップを開催している。

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「私自身、これまでライフワークとして20年近くフィットネスを継続しており、身体を動かすこと、フィットネスの楽しさや重要性を同僚たちにも広めたいとの思いから、社内のクラブ活動としてフィットネスに関するワークショップをスタートしました。7月時点で全社員の約8%にあたる95名の方々がクラブに登録しており、これまでに開催した11回の座学、実技のワークショップには延べ200名以上の方が参加してくれています。お昼休みや就業時間終了後など本業に影響のない時間帯で開催しています」(川崎氏)

女性の参加者が多いこともあり、スタート当初はダイエットや痩身に向けた下半身のトレーニングなどのコンテンツをメインに提供していたが、今年に入ってからはより専門性の高いコンテンツの提供、質の高いトレーニング指導に向けてトレーニングジムを運営するARROW,INC.(代表 阿藤貴史)(以下、ARROW)の協力のもと、ワークショップを開催している。

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「回数を重ねるごとに参加者の方から専門的な質問や、実技指導を行う機会が徐々に増えてきました。私自身パーソナルトレーナー資格は保有しているものの、トレーナーとしての指導経験はなく、ひとり一人へ正しい指導を行うためには専門知識を持ったパートナーの協力が不可欠でした。ARROWはスタッフ全員が国家資格である理学療法士の資格を持つ、トレーニングのプロフェッショナル集団です。現在ではワークショップで提供するコンテンツ内容の検討段階から、当日の指導までをお任せしており、とても頼りになる存在です」(川崎氏)

企業フィットネスの目指すべき形とは?

SAPジャパンのように企業フィットネスの浸透は他企業でも実現できるのであろうか。また、その上でどういった課題があるのか。川崎氏に訊いた。

「今では笑い話になるのですが、初めてワークショップを開催した際の参加者は0名。(笑)正直、心が折れそうになりましたが、中途半端で諦めることが嫌いな性格なので、面識のある同僚に参加してもらうなどして継続的に開催していたところ、社内へ口コミで広がっていき、最近では1回のワークショップに20名以上の参加者に来場いただけるまでになりました。当初、課題として想定していたフィットネスを行うスペースの問題についても大手企業の場合には、10名以上入ることができる会議室やセミナールームなどが社内に多数存在するため、こうしたスペースを有効活用していくことでクリアできるのではないかと思います」(川崎氏)

社員の健康増進を推進する人事担当者は、こうした取り組みについてどのように捉えているのだろうか?

「非常に歓迎すべき取り組みです。弊社もグローバルで社員に対するヘルスケアの取り組みを積極的に推進しています。最近では、アクティブトラッカーを利用し、計測したデータを分析、可視化し社員同士の健康意識を高めるプログラムを提供するなど、IT企業らしい取り組みを展開していますが、ここまで熱量をもって企業フィットネスを推進してくれている社員がいることは非常に素晴らしいことです。将来的にはワークショップに参加された社員の健康指標の改善、ストレス軽減などの定量データが見える化されてくれば、参加へのモチベーションにもつながってくるのではないかと思います」(村木氏)

s_IMG_1609写真左が川崎氏、右が村木氏(SAPジャパン本社)

川崎さんが目指す企業フィットネスのあるべき姿とはどんなものなのだろうか?

「仕事の場合、クライアントや社内との調整など、自分自身でコントロールできないことも数多くあります。しかし、自分の身体は自分次第でいくらでもコントロールすることができるのです。私自身、フィットネスを通じて自分に自信を持つこともできるようになりました。また、継続的な運動習慣をつけることで身体の血流が良くなり、脳が活性化されるため、仕事をする上でも効率性、思考力の向上などの効果も期待できます。まずはこうした感覚を実際に体感してもらうことが、とても重要だと思います」(川崎氏)

今後、多くの会社で企業フィットネスが浸透していくためには、今回インタビューしたSAPジャパン川崎氏のように企業内で熱量高く、旗振り役を務める存在、専門性を持った指導者が不可欠になるだろう。現在、自社のクラブに通う会員のなかにこういった熱量の高い方はいないだろうか?

企業フィットネスをクラブ側のビジネスチャンスに変えてくれるのはこうした既存会員なのかもしれない。

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【講師】
SAPジャパン株式会社 エヴァンジェリスト ネクストイノベーションデベロップメント 吉越 輝信氏
SAPジャパン株式会社 デジタルプラットフォーム・アーキテクト部 プラットフォームアーキテクト兼スポーツ・イノベーション推進 佐宗 龍氏
【会場】D-4(会場D)
【受講料】事前申込:\4,000 当日申込:\5,000
【検索ワード】SAP

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【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子  悟