FITNESS BUSINESS

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フィットネス各社、増収基調続く 2016年のフィットネス業界総括

2017.01.25 水 業界動向
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2016年のフィットネス各社は、2011年下期から続く好調な流れを受けて増収基調が続いた。昨年に続いて、ライザップグループ、カーブスジャパンなどの新興企業が顕著な成長を続けるなか、既存大手のルネサンス、セントラルスポーツや中堅の東祥なども着実に増収増益を続け、収益性を高めている。

市場規模の拡大続く、客単価も上昇 

経済産業省発表の「特定サービス産業動態統計」における、直近(2016年7~9月期)の売上高、会員数、利用者数などは、いずれもこの4年間での最高値を記録した。1施設あたりの平均値にブレークダウンしてみても、売上高や客単価は最高値を記録している(表1)。

ただし、小規模施設の出店が増えているからか、(1施設あたりの平均)会員数についてはやや下がりぎみだ。客単価の上昇は、高単価の会員種別に入会する会員の増加とその定着率の向上、会費の値上げや低単価種別の募集休止、パーソナルトレーニングや水素水などの付帯サービス収入の増加が寄与しているようだ。

また、この数年間のフィットネス業界の売り上げトップ200企業の決算をみると、前期比プラス(横ばいを含む)の売上高を記録した企業数は、11年3月期107社、12年3月期114社、13年3月期139社、14年3月期136社、15年3月期133社、16年135社と、ここ数年は堅調に推移している。

表1 ※ピンチインで拡大可(スマートフォンの場合)1表

既存大手、新興ともに業績好調続く 

既存大手のルネサンス、セントラルスポーツや中堅の東祥なども着実に増収増益を続け、収益性を高めてきている。メガロス、ダンロップウェルネス、ジェイエスエス、イトマンスイミングスクールなども増収基調だ。さらに、そうした既存大手や中堅企業以上に業績を急伸させているのが、カーブスジャパンやライザップグループの新興組だ(表2)。

表2 ※ピンチインで拡大可(スマートフォンの場合)表3

とりわけ後者は、全社の業績であるが、今期通期で1,000億円を超える売上収益と100億円を超える営業利益をあげるものと予想される。そうしたなか、大手の一角では唯一コナミスポーツクラブだけが、直営店の撤退などにより減収となっている。既存のフィットネス企業は、無理な新規出店を控え確実な出店のみに絞り、潜在的に成長可能性が高い既存店に再投資するなどして手堅く業績を伸ばしつつも、新しい顧客価値を提供できる業態・サービスの開発に取りかかり、着実に成果を出していくことが求められている。

新業態・新サービスへの取り組みでは、戦略的な視点をもって小さく始め、ピポットや改善を繰り返しながら、成功確率の高いモデルにしていくことが求められよう。