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2019.05.25 土

子どもたちがチームでのコミュニケーションを通して 動きの基本を学べるプログラム TribeKIDS

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「TribeKIDS」は株式会社ブラボーグループが提供する小学生の子ども向けプログラム。

体力低下が懸念される子どもたちに、チームトレーニングを通して運動の楽しさを知ってもらおうと開発された。株式会社ライフリレーションが運営するスポーツクラブ・ライフでは、今春より同プログラムを導入し、確かな手ごたえを感じている。

技術習得を優先しがちな習い事 機能的に動かせる術の習得が大切

ここ数年大きな問題となっている、子どもたちの体力の低下。長年子どもたちに携わる指導者たちからは、「ボールもきちんともてないし、投げられない」と、嘆く声もきかれる。スポーツクラブ・ライフでも、年々その懸念が強くなったことが、「TribeKIDS」導入のきっかけとなった。

「長年、スイミングスクールで子どもの指導に携わるなかで、体力低下や体幹の弱さを感じるようになりました。運動に関する習い事もありますが、水泳であれば泳法の習得など技術の習得が目的になっている場合が多く、本来必要な敏捷性や身体を機能的に動かせる術の習得にはつながりません。『TribeKIDS』ならばそれが実現できると考え、導入を決めました」(吉成氏)

「楽しく」「安全に」をキーワードに考え抜かれた同プログラムは、身体を鍛えられることはもちろん、人間的な成長を促す要素も含んでいる。

ウォールボールや縄跳びのほか、バトルロープやラダー、プライオボックスなど、一見、子ども向けには珍しいアイテムも利用し、1つの種目につき30秒、それらを複数組み合わせて最大4分間動き続けることで、楽しみながら身体の機能的な使い方を身に付けていく。

ときにゲーム要素を取り入れることでチームワークの大切さを学んだり、悔しい思いをすることで奮起し、目標を達成するという成功体験を得ることも目的としている。吉成氏は、「敏捷性や持久力を身に付け、身体を機能的に動かせるようになることは、今後どのスポーツを行うにあたっても基礎となる重要な要素。また、1つの種目につき30秒、最大4分間動き続けることで、持久力だけでなく集中力が身に付くことも大きな魅力」と、同プログラムを評価する。

実際、参加している子どもの保護者からは、「集中力や我慢強さが身に付いた」「学校の体育では行われない動きが多く、新鮮」「顔を真っ赤にしながら頑張る子どもたちの姿を見て、参加させて本当によかったと感じた」などのお声をいただいている。

一方、子どもからも、「プライオボックスやラダーなどを使って、今までしたことのない動きを行えておもしろい」「跳び箱や逆上りのように“できた”“できない”だけの動きじゃないのが楽しい」「前と比べてできる回数が増えたり、上手にできるようになると嬉しい」など好評で、楽しみながら取り組めていることが伝わってくる。

継続率の高さに効果を実感 クラスの増設で会員数の増加を期待

現在、同店では、合計20名が同プログラムに参加している。成人向けプログラムが行われていない時間帯のスタジオを利用して実施しているため2クラスのみとしているが、継続率の高さが表すその確かな効果から、今後は夕方の時間帯にもクラスを増設したいと考えている。

当初は、主にスイミングスクールに通う会員さまの参加が多かったところ、徐々に外部からの入会も増えているといい、吉成氏は「技術の習得も大切だが、それ以上に基礎体力の向上や、身体を動かすスキルを身に付けることの大切さに気づいた保護者が増えているのではないか」と、保護者の意識にもよい変化が起きていることを感じている。

「TribeKIDS」への参加で運動の楽しさを知った子どもたちは、その後も積極的に運動・スポーツに励むようになるだろう。それは人生そのものを豊かにすることにも通じていくのだ。

(お話を訊いた方:株式会社ライフリレーション 代表取締役 吉成久幸氏 /編集:フィットネスビジネス編集部)

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