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EMS スーツ着用で短時間で効果を出す、トレーニングの幅にも広がり

2019.11.22 金 Hit item

【JOYFIT +代官山】

株式会社ウェルネスフロンティアが運営する女性専用スタジオ「JOYFIT+代官山」では、EMSスーツを着用した少人数制のレッスンを展開している。短時間で効果が得やすいことから、若年層を中心に人気を得ている。同社はこの最先端技術を多くの人に広め、効果を実感してもらうため、企業および個人へのEMSスーツの外部販売を始めた。

【お話を訊いた方】
株式会社ウェルネスフロンティア フィットネス部門 海外渉外事業部 責任者 川田 純氏(左)
同 JOYFIT EAST 関東ブロック 南関東エリア テリトリーマネージャー 小清水里香氏(右)

EMS スーツを着用したヨガやピラティスを提供

JOYFIT+ 代官山は、2019年7 月に、東京都渋谷区の東急東横線代官山駅から徒歩1分ほどの場所にあるJOYFIT24代官山と同じ建物内にオープンした女性専用スタジオだ。同社がこれまでパーソナルトレーングで使用していたEMSスーツを着用して、最大4名で、20分間のヨガ、ピラティスのほかサーキットトレーニングのレッスンを提供している。

JOYFIT+は“もっと楽しく、もっとスタイリッシュに”をコンセプトに、最先端のトレーニングを提供している。麻布十番、用賀など、情報感度の高い地域で展開しており、「EMS×ヨガ」は代官山で初めて導入した。

会費は月4 回18,000円、月8 回28,000円のほか、フリーで参加できる種別やパーソナルトレーニングも受けられる種別があり、会員さまの約7割は月8回の種別を選んでいる。20〜40代の近隣で働く女性が多い。また、ヨガ経験者も多く、JOYFIT24代官山と両方通うお客さまもいる。

全身の筋肉に電気刺激 目的別に30 種類のプログラムを提供

EMS(Electrical Muscle Stimulation)とは、脳からの指令と同様の信号を与えることで、筋肉をダイレクトに運動させるテクノロジーのこと。リハビリ治療で用いられている筋電気刺激の技術を、運動効率を追究して、トレーニング用に開発された最先端テクノロジーである。JOYFITで使用しているドイツのEasy Motion Skin社製のEMSスーツは、全身の筋肉にバランスよくアプローチでき、コアマッスルへしっかり負荷をかけることにより、20分間で約4時間分の運動効果とカロリー消費を期待できる。

同社のEMSスーツの特徴は、伸縮性がある生地であるとともに、ワイヤレスで電気刺激を与えられるため、動きが制限されないことだ。また、これまではシステム上マンツーマンでのトレーニングに限られていたが、4名まで同時に対応できるようアプリがアップデートされた。

同社はこのEMSスーツを外部へ販売すると同時に、脂肪燃焼、筋力アップ、リラックスなど目的別に30種類以上あるEMSプログラムも提供する。さらにシステムの使い方やEMSの知識、EMSプログラムについてインストラクター向けに8時間×3日間の研修を行う。EMSスーツは洗濯が可能で管理の手間もかからず、スーツは半年間、システムは1年間の保証がついている。

レッスンでは、お客さまは自身の目的に適したEMSプログラムを選ぶことができる。インストラクターは、参加者4名のフォームを見ながら、それぞれに適した強度になるよう、電気強度を調整する。

短時間で効果と達成感を得る トレーニングの可能性が広がる

JOYFIT+代官山でインストラクターを務める小清水氏はEMSヨガの効果について次のように話す。
「シェイプアップを目的としている方が多く、オープンから2ヶ月ほど経ちますが、すでに筋量が増える、体脂肪が減るなどの効果が出ている方もいます。難しいポーズではなくても効果が出ること、短時間で達成感を得られることなどから、忙しいビジネスウーマンや主婦の方に人気です」

また、JOYFIT24にも通っているという同クラブの会員さまは「筋トレでは鍛えられない部分が鍛えられていると感じる」「1レッスンが短時間なので通いやすい」など、その効果を実感している。

同クラブでは、ヨガ、ピラティス、サーキットトレーニングで使用しているが、高齢者向けのレッスンやダンス系、格闘系、バイクなど様々なプログラムでも活用できる。EMSをオプションとして有料提供することで客単価向上にもなる。

「EMSはリハビリ用に開発されたもので、高齢者なども少しの動きで関節や腱に負担をかけず、筋肉だけに負荷をかけることができ、若年層から高齢者層まで誰でも使用できます。また、ファンクショナルトレーニングやHIITなどどんなトレーニングでも活用できるのがEMSの特徴です」(川田氏)

EMSを活用することで、今後トレーニングの幅がさらに広がるとともに新たな付加価値を創造することが期待される。