FITNESS BUSINESS

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小規模業態の戦略 データ化と運動メニュー標準化でニーズを掴む

2016.11.07 月 トレンドサービス
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近年、少子高齢化や医療費増大などの課題が表面化するなか、予防医療や健康は個々人だけの問題ではなく、社会全体の課題と捉え、健康増進を推進する動きが広がっている。

米国では医療保険制度改革法が成立して以来、企業が現金や商品券から保険料の割引までさまざまな報償を用意して従業員の健康増進に努める環境づくりが活発に行われている。日本でも昨年度から経済産業省が主導し、「国民の健康寿命の延伸」に対する取り組みとして従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組む企業を表彰する「健康経営銘柄」の取り組みも開始された。また、企業間でも生命保険会社とウェアラブルメーカーが連携し、歩数などの活動データと健康診断結果などの健康情報を関連付け、新たな商品を開発する動きもみられる。

フィットネスクラブにおいても、こうした社会的変化へ対応することが、今後の成長の鍵となるであろう。そのために重要となるのが、運動効果を見える化するための活動データの「記録・蓄積」と「ソリューション」である。今回は、健康増進などの社会的化課題の解決に向けて、先進的な取り組みを行う小規模業態のクラブを紹介したい。

ICカードによるデータ化、人件費も抑制

2015年10月、東京都文京区にオープンしたサーフィック(CIRFIC)は、「milon」と呼ばれるドイツ製の高性能マシンの導入によって運動効果の高いトレーニングの提供に加え、運動データの記録、アドバイスを新たな価値として提供している。店舗名でもある、サーフィックはサークルフィットネスクラブ(Circle Fitness Club)の略称で、その名の通り"サークルトレーニング"を特徴とするフィットネスクラブである。

同店で行われるサークルトレーニングは、milonマシンをサークル状に配置し、筋力系であれば1分、有酸素系は4分間隔で、次々とマシンを移動してトレーニングをしていくスタイルで行う。トレーニング初心者や、運動効果を実感したいと思う顧客層を中心に会員数を伸ばしている。

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サーフィックトレーナーの松岡氏は次のように述べる。「当施設のコンセプトは『簡単・安全・効率的なジム』であり、これまでジムに通ったことがない40〜50代の男性層をメインターゲットに設定しています。この年代の方は健康への関心が高く、入会後は週1〜2回の頻度でトレーニングされる会員さまが多いです」

「施設で提供するサークルトレーニングでは、あらかじめICカードに設定された筋力系6種、有酸素系2種の計8種類のトレーニングを1クール17分30秒×2クール、トータル35分間行っていただきます。お客さまは毎回トレーニングメニューを考える必要がなく、初心者の方でも継続して利用していただけています」

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