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ルネサンス「糖尿病・認知症の早期発見・重症化予防事業」に参画

2015.11.27 金

株式会社ルネサンスは、特定非営利活動法人NPOほうらいが代表団体として採択され、経済産業省「平成27年度健康寿命延伸産業創出推進事業」に参画することを発表した。

今後、「糖尿病・認知症の早期発見・重症化予防プロジェクト」として、福島県福島市逢菜地区にて実証事業に着手し、健康寿命延伸の新サービス創出に向けた取り組みを目指していく。

【事業の背景・目的】
東日本大震災以降、福島県では長期避難によるストレスや外出制限などによって心筋梗塞と糖尿病が増加し続けている。また、原発事故による若年層の流出によって高齢化が急速に進み、自治組織を維持することが難しい極端に高齢化した地域が新たに生まれている。さらに、これらの地域の医療・福祉従事者の流出と招聘の困難さから、既存の地域ケアでは十分な住民サービスが受けられない地域が増えている。

この状況から、限られた地域リソースを最大限活かした地域ケアシステムを構築することが必要であり、特に地域ケアシステムのコーディネーターとしてNPO等住民組織を軸とした事業展開が求められている。

【事業概要】
本事業では、高齢化が進む郊外住宅団地である福島市蓬莱地区において、これまで食事と運動によるヘルスケア拠点として活動してきたNPOほうらいが、地域薬局などの医療分野と包括支援センターなどの福祉分野、学習センターなどの住民組織の3者が連携した地域包括ケアシステムのモデル事業を構築する。実施にあたっては、ふくしまヘルスケア産業プラットフォームと連携し、県内に横展開していくことを目指す。

また本事業は、実証フィールドの住民を対象に協力を募り、認知機能の低下チェックを実施するとともに、予防的介入として「運動」「栄養」「睡眠」の3つの要素を取り入れた、地域で楽しく継続的に展開できる統合型プログラムの構築およびプログラムの効果検証を行う。併せて、認知機能低下予防に関する健康投資指標を確立し、自治体・個人等の健康投資促進に向けた基盤構築を目指す。ルネサンスは、本事業のなかで認知機能低下予防を目指し、音楽運動教室において、同社が開発した脳活性化メソッド「シナプソロジー®※」を取り入れた「運動」「栄養」「睡眠」の統合型プログラムを実施する。また、地域の健康指導者の育成を目指し、「健康運動サポーター」養成講座において、シナプソロジー普及員養成研修を実施する。

【事業進捗状況】
10月14日に開催された健康運動サポーター養成講座には定員の10名が参加。地域の健康づくり活動への基盤が構築された。
また、音楽運動教室には、41名の申し込み(定員25名)があり、認知症・糖尿病予防への関心の高さがうかがえた。

※「シナプソロジー®」について
じゃんけん、ボール回しといった基本的な動作に対して、感覚器(五感)を通じて入る刺激や、認知機能に対する刺激を変化させ続け(スパイスアップ)、その刺激に対して反応することで、脳を活性化させていくメソッド。できること(習得)を目的とせず、あえて脳が混乱する状態をつくり出すことで、気軽に、楽しみながら、脳機能を活性化することができる。

http://www.s-re.jp/renaissance/synapsology/