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日本の余暇市場が縮小、前年比2%減 日本生産性本部が『レジャー白書2017』を発行

2017.09.15 金 業界動向
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『レジャー白書2017』(公益財団法人日本生産性本部、余暇創研刊)が、2017年8月上旬に発行された。同白書によれば、2016年の余暇市場は70兆9,940億円となり、前年比2%減少した。近年堅調であったスポーツと観光が横ばいか若干のマイナスに転じ、プラス部門がなくなった。

体操など、身近なレジャーを楽しむ傾向が顕著に

2016年の余暇市場は、既述のように近年堅調であったスポーツ部門と観光・行楽部門が横ばい、あるいは若干のマイナスに転じたほかに、娯楽部門のパチンコ・パチスロ市場が大きく落ち込んだ。ちなみに、市場規模が突出して大きいこのパチンコ・パチスロ市場を除いて前年比を算出すると0.3%であり、プラス成長していることになる。

参加人口で見ると、国内観光旅行が5,330万人で種目別の首位となった。6年連続での首位であるが、前年比では3%のマイナスとなっている。上位種目に大きな変動はなかったが、ほぼどの種目も参加人口を減らしていることが気になる。順位が上昇した種目としては、3位(同率)の読書、10位のウィンドウショッピング、12位の温浴施設、13位の園芸・庭いじり、16位の体操(器具を使わないもの)がある。体操(器具を使わないもの)は、圏外から20位以内に順位を上げるとともに、参加人口も前年の2,150万人から2,320万人へと増やした。

2016年はリオ五輪・パラリンピックがあり、スポーツへの関心が高まるとともに、日帰りで楽しめる身近なレジャーがじわりと順位を上げた。

フィットネス市場が過去最高の市場規模に

スポーツ部門では、用品市場でスポーツアパレルとシューズが好調で、わずかだが5年連続の増加となった。スポーツ自転車とランニング用品も好調を維持。スポーツサービスの分類では、フィットネス市場が過去最高の市場規模を更新。さらにスポーツ観戦も好調だったが、それ以外の市場が不振で、部門全体としてマイナスとなった。表は、スポーツ部門の28種目に、観光・行楽部門のフィールドアスレチック、そのほかの部門のウォーキング、ヨガ・ピラティスなどを加えて34種目の参加率上位種目を性・年齢階層別に表したものである。

日本生産性本部スポーツ関連種目の性・年齢層別参加率上位種目

これによると、男性ではサイクリング・サイクルスポーツが、ゴルフ(練習場)、ゴルフ(コース)が上位に入り、女性では、ヨガ・ピラティス、エアロビクス・ジャズダンスが上位に入った。年齢層別にみると、若年層(10~20代)は、男女ともにチームでするスポーツを中心に多彩な種目が入っており、男性ではサッカー、キャッチボール・野球、女性ではヨガ・ピラティス、エアロビクス・ジャズダンスがある。中年層(30~50 代)では、男性ではサイクリング・サイクルスポーツ、釣りといった道具を使うアウトドアスポーツ、女性ではヨガ・ピラティス、エアロビクス・ジャズダンスが10位に入った。

高齢層は、男女ともにウォーキング、体操(器具を使わないもの)が1位、2位となり、マイペースでできる種目が上位となっている。

桜美林大学ビジネスマネジメント学群教授山口有次氏は、今後、プレイヤーが余暇市場の変化に対応するために、(1)個人別対応(2)参加体験(3)情報化対応(4)外国人対応の4つがキーになるのではないかと示唆していた。