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図解YOGAアナトミー:アーサナ編 - 医師が教えるヨガの機能解剖学レイ・ロング医学博士(著)中村尚人(監訳)理学療法士、ヨガインストラクター。代々木のアンダーザライトヨガスクールにてヨガの解剖学&運動学講座(AKIC)の講師を務める。ヨガフェスタでは2008年より毎年招聘されている。フィットネスセッション、JAFA主催フォーラム、イベントをはじめ、各種イベントでも講座を担当。また、自身のスタジオ「TAKT EIGHT」を八王子にて主宰。アンダーザライトヨガスクールhttp://www.underthelight.jpTAKT EIGHT http://www.takt8.com/中村尚人Naoto Nakamuraて、肩甲骨を開くと活性化されます。2つ目は握力です。しっかりと手を広げて、指の先が白くなる位床を押さえると、指の筋肉が手首を守ってくれます。3つ目は手首の柔軟性。どうしても体重を支えるポーズでは手首が甲側に90度以上反る(背屈)必要があります。手首が硬い人は完全には足を持ち上げずにポーズをとる必要があります。そして最後は、肘を伸ばし切らないないこと。肘を伸ばし切ってロックしてしまう(肘の過伸展)と、先ほどの前鋸筋が使いづらく、肘にも負担がかかります。肘は軽く緩めて使いましょう。 いかがでしたか?安定した手を作って、バランスよくポーズをとっていきましょう。 こんにちは、アンダーザライトヨガスクール(UTL)で、ヨガの解剖学&運動学の講座(AKIC)を担当している中村尚人です。私は理学療法士でありかつヨガのインストラクターです。この二つの立場から、皆様に安全で会員様に怪我をさせないためのヨガの指導方法と、まめ知識をお伝えします。 今回は、手首編。以前130名のヨガ愛好家の方にアンケートを取ったことがあります。ヨガで痛めたことがある部位はどこですか?と。すると何と一番が手首だったのです。体重を支えるポーズが多いヨガ特有の怪我かもしれませんね。手首でムリなく体重を支えるポイントは4つあります。 1つ目は手の土台である肩甲骨から手を使うこと。ここで使う筋は前鋸筋です。前鋸筋は外腹斜筋と筋連結しており、腹筋も加わった形で手を使うことが出来ます。鎖骨から手を伸ばすように意識し第2回 手首編(株)フィットネスビズ代表取締役社長。プロサッカー選手を目指すも挫折、フィットネス業界ではトレーナーやマネージャーを経験し、開業集客などを多数担当。現在はクラブ運営と収益改善のコンサルティングを実施。得意分野はマーケティングとマネジメント。伊藤友紀Profi le 皆さま、こんにちは。このコーナーではいつも通り事例を交えつつ、顧客創造につながるキーワードを取りあげます。 早速ですが、今回のキーワードは「『不』の解消」です。 製造側も思いがけないヒット商品となったものに「風呂用メガネ」があります。これはお風呂で使用してもサビない、万一落として踏んでも割れない、といった特徴がウケて市場が拡大しているものです。同商品の先駆けとなった愛眼では商品投入直後に販売目標を10倍に引き上げたほど、予想外の需要を生む事態となりました。そんな今回の風呂用メガネにおける商品開発の底流にある考え方は、従来商品に対する「不の解消」から生まれたものだと思います。「不の解消」というのは現ユーザーが抱えている「不」に着目して、それをクリアにすることで顧客創造をしようとする考え方です。解消すべき「不」の代表的なものとしては以下のような点が挙げられるでしょう。・「不備」:備わっているべきものがない、そのことによる不満。・「不足」:量や質、機能など、何らかの面で物足りない、そのことによる不満。・「不要」:使わない機能など余計なものがあり(その分で価格が高くなっている)、そのことによる不満。・「不安」:使い方が分からない、居心地が悪いなどの心理的な安心感を欠く状態、そのことによる不満。 他にもいろいろありますが、ざっとこんな感じでしょうか。先の風呂用メガネで言えば、お風呂という利用シーンに対する従来商品の「不備(お風呂での使用を想定したサビ対策がない)」や「不足(お風呂での使用を想定した安全性に対する配慮が欠けていた)」を解消したことで、冒頭に記したような需要を創出したわけです。この例からも分かるように「不の解消」というのも、顧客創造におけるひとつのキーワードになります。 私たちフィットネスクラブでも現状のユーザーが抱いている「不」に着目し、それを解消することでも顧客創造につながる面はあるでしょう。日常のクラブ運営のなかに、どのような「不」が内包されているのか。それをどのように解消すべきなのか。これらを考えてみるのも大切なことだと思います。腰痛2,800万人、膝痛1,800万人、糖尿病予備軍2,050万人、そして巨大なダイエットニーズなど、少なくともマーケットに潜在的な需要は存在しているので、それらを取り込むためにも前述した観点で再点検してみるのが良いと思います。マーケティング思考を養う顧客創造のヒントvol.346November,2014 www.fitnessjob.jp

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