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です。この本の魅力は、エリックが描いている絵がとっても素敵なこと。その絵によって身体の各部位の位置やサイズ、動きのイメージがとってもつけやすいのです。さらに、ポジティブなイメージを言語化したり、動作と骨のリズムを視覚化したり、筋肉や内臓との動きのバランスなどを考え、身体全体の流れや身体の統合性を考えていくのです。理屈ではないただ想像(イメジェリー)することをしていくと、自然体に立ち戻っていく感覚が得られるのです。身体がどうあればいいのかは、実は身体自身が知っているということにもなるのです。 特に骨盤底筋などのインナーマッスルは、直接触れることがためらわれたり、自分の眼で直接見ることが難しいゆえに、この本を読んで、見て、アートな感覚を脳にしっかりとインプットしていくことに価値があります。先の医療系の方は、この本のおかげで、骨盤底筋のコントロールがとってもスムースになったと喜んでいました(^O^) 是非、皆さんのお手元にもどうぞ! 私が、今興味深く学んでいるものに「フランクリンメソッド」と「アレクサンダーテクニーク」があります。今回は、機能解剖学に興味のある方や身体の機能性を探求したい方におススメの本を紹介します。 「フランクリンメソッド」の創立者であるエリック・フランクリンが書いた「骨盤力<ぺルビックパワー>」です。 フランクリンメソッドとは、身体がどのように設計され、働くかを知り、「ダイナミック・イメジェリー」を使い、実際にそれを体験し理解していくメソッドです。この「ダイナミック・イメジェリー」を自分自身が指導しているエクササイズや運動、動作に用いることによってより健康的な身体を手に入れていくことができるのです。私の場合は、ピラティスやジャイロトニックの指導、高齢者向けの体操などに積極的に取り入れています。そして、参加者はワクワクしながら自分の身体に興味を持ってくれます。 先日、こんなことがありました。私がひめトレという骨盤底筋にアプローチするエクササイズ指導をしていた時に、ある医療系の方が「骨盤底筋のイメージがどうしても得られない!自分たちが学んできた『しっかり、ギュッと締める!』という感覚と骨盤底筋をやさしくフワッと締める感覚がなかなか得られない!」と四苦八苦している方がいました。その方におススメしたのがこの本有限会社アクトスペース企画代表取締役NPO法人いきいき・のびのび健康づくり協会会長Studio fi ve fにて、パーソナルセッションからセミグループレッスンまで指導中。機能改善体操の普及に邁進中!Profile尾陰由美子著者:エリックフランクリン 訳 :ディスマーゆかり出版:スキージャーナル㈱ 第9回フランクリンメソッド骨盤力心と身体を磨くオススメ本インストラクターのための出版:スキージャーナル㈱ 出版:スキージャーナル㈱ 出版:スキージャーナル㈱ 出版:スキージャーナル㈱ 出版:スキージャーナル㈱ 40October,2014 www.fitnessjob.jpHeart Beating 暑い季節が過ぎ去り、すっかり秋めいてきましたね。過ごしやすい気温ですが夏が大好きな私は少し寂しい気分です。さて、この連載も早いもので今回で3回目となります。今回のテーマの阿波おどり、皆様はどんなものかご存知ですか? 阿波おどりは、徳島県で発祥した盆踊りを元に栄えていった踊りで約400年の歴史があるそうです。昭和32年より始まった『高円寺阿波おどり大会』は、本場徳島の阿波おどりに次ぐ盛大なお祭りで、関東三大阿波おどりの一つでもあります。 阿波おどりと私の出会いは、3歳の頃のこと。阿波おどりを踊る父親の影響を受けて始めたのがきっかけとなっています。幼い頃の記憶ながらに、沿道の方からの熱い声援にワクワク胸が高鳴った事を覚えています。きっとその頃から踊ることに対する楽しさを覚えたのだと思います。 自らのこの経験を活かして、弊社を設立した年に“絶対楽しめるものになるはず”と強く思い『連』を立ち上げました。(連とはチームのようなもの。踊り手や太鼓・鉦などの鳴り物がいる。阿波おどりでは鳴り物の演奏に合わせて株式会社HEART BEATING 代表取締役。NEXT AWARD インストラクター オブ・ザ・イヤー2013 最優秀賞受賞。独自路線で様々なイベント事業や教育事業を展開する。『そらともりREN 』『フィットネスハウスパレット中川』その他クラブでスタジオプロデュースを行う。ラディカルフィットネスマスタートレーナーとしても活動。石塚直樹Profi le連ごとに街を練り歩いていく。) 活動を行うにあたり、もっと多くの方々に阿波おどりの良さ、そしてフィットネスの良さを知っていただけたらと考えた末、我が心舞連の踊りには、阿波おどりだけではなく、フィットネスダンスを取り入れていることが特徴です。昨年は、縁があり東京を拠点に活動されている連に加えていただき、本場徳島阿波おどりを体験して参りました。たくさんの連を観ることができて私自身も大変勉強になりましたし、東京に戻ったら連のメンバーにも私が感じた熱い気持ちを早く伝えたい衝動に駆られました。 そして、同年8月に開催された高円寺阿波おどり大会でグランプリとなる東京都知事賞を受賞することが出来ました。受賞の知らせが入った時には、結成5年の新米ですから賞など無縁だと考えていましたので、本当に驚き、飛び上るほど嬉しかったのを今でもよく覚えています。【特徴】お祭り上手いか下手かは関係ありません。とにかく純粋に踊ることを楽しみます。そして、人前で踊ること、観てもらうことの楽しさを味わうことが出来ます。野外で踊りますので普段とは違った開放的な環境の中で踊りを楽しめます。皆で第3回 経験を活かす!「阿波おどり」今年の高円寺阿波おどりの様子(本誌P20の記事もご覧ください)ひらめきを形に同じ動作を行ったり、掛け声を合わせながら、連のメンバーと共に一体感を感じて踊ることができます。沿道には大勢の観客の方々が温かい声援を送って下さったり、団扇であおいでくださったりして、とても盛り上がりますので観客の方々とも一体感を感じられます。全国各地からご参加いただいておりますので、お客様やインストラクターと新たな繋がりを持つことができます。【大変だった点】活動するには、連の法被・太鼓・鉦などが必要となりますので初期投資が大きかったところ。阿波おどり未経験者の方にも阿波おどりを指導し、連をまとめ上げること。【阿波おどりに必要なもの】※心舞連の場合太鼓、鉦、高張提灯(連の名前が記載された提灯のこと)、法被、手拭い、足袋、股引、腹巻またはチューブトップ

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