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上田泰子YASUKO UEDAProfi le日本体育大学女子短期大学卒業。1988年ジャパンカップ女子シングル優勝。日本体育大学体操競技部コーチ、日本大学非常勤講師などを経て、現在OKJ代表。フィッシュオイル栄養普及大使(仮)。AVIAマスターエリートhttp://homepage3.nifty.com/okj/ 芽育 ワード⑫ 正しい睡眠習慣が芽育の基本!「中1ギャップ」も、ノープロブレム!?※5~9歳くらいのプレゴールデンエイジ・9~12歳くらいのゴールデンエイジを含む 小学校6年生が集うレッスンで、「昨日は何時に寝たかな~?」の問いに、「10時!」「9時!」の答えに混じり「12時!」「1時半!」の答え!小学生が深夜に就寝しているのです…。 ゴールデンエイジからポストゴールデンエイジ(13歳~15歳くらい)に向かう頃、中学校進学を迎えます。皆さんは「中1ギャップ」という言葉を聞いたことはありますか?「中1ギャップ」とは、一部の児童が中学1年生に進級した際に感じる、心理や学習内容・文化的なギャップと、そのショックによる不登校やいじめが多発するといった、小学校から中学校への接続の問題点全般に使われはじめた言葉です。文科省でもこの言葉がよく取り上げられ、新聞でも頻繁に出てくるようになりました。中には、この言葉を便利に使う問題点もあると警鐘を鳴らす専門家もいます。様々な意見を参考にしながら、子どものフィットネス指導に向き合う我々は自身の考えを持って子ども達に接していきたいものです。 8月某日の新聞に、文科省が小5~高3の「中1ギャップ」の事も念頭に置いて睡眠習慣に関連する調査を実施するとありました。睡眠は脳を休ませるのは勿論、身体を作る、修復する、心を安定させるなどに必要なメラトニン、成長ホルモン、セロトニンなど分泌されるのは、良く知られている事ですが、フィットネスのレッスンに来る子どもに適切な運動プログラムの提供と同時に、睡眠習慣に関する指導は食事指導と共に最重要課題だと感じています。夕方に仮眠をとったり、休日の長時間睡眠で睡眠時間が合計としてとれていれば良いと思っている子ども・保護者も多く、根気強く優しく伝えていくべきですね。保護者とのコミュニケーションを密にして、大切な子どもの心と身体を育んでいきたいものです。高学年の子どもの正しい睡眠習慣で「中1ギャップ」も、ノープロブレム!になりますように! 1年を通じ、毎月掲げたキーワードは、子どもに接する指導者の周辺知識としてぜひ知っておいていただきたいことを気軽に選んで言葉を並べてみました。1年間のご愛読ありがとうございました!42September,2014 www.fitnessjob.jp

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