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ローラーを活用したピラティスで職業病を解消 ピラティスやコアコンディショニング、ヨガなどのメソッドを採り入れたパーソナルトレーナーとして、幅広い層にセッションを提供している渡部龍哉さんは、ピラティスを福利厚生に活かしている。もともと渡部さんのパーソナルトレーニングのクライアントだったフランス洋菓子店の経営者が、ピラティスの効果を実感して自身が経営する会社の福利厚生プログラムとして週1回のレッスンを取り入れた。身体の状態が良好に維持されることで、経営効率も高まったと喜ばれている。 パティシエの仕事は、もともと立ち仕事がほとんど。前かがみの姿勢やかがむ動作が多く、腰痛に悩んでいる人が多い。渡部さんのクライアントの経営者も、腰痛と肩こりがひどく、以前はマッサージに行くことも多かったという。それが、渡部さんのセッションを続けるうちに、マッサージを受けに行く機会が格段に減ったことに気づく。その成果を実感し、パティシエにとって職業病ともいえる腰痛対策としてピラティスを福利厚生として社員に提供することを決めた。ストレッチポールを人数分購入し、店内のスペースで週1回75分間のセッションを提供している。 渡部さんは導入に際して、同店で働くパティシエ一人ひとりの動作と、それぞれが持つ身体の不調を訊き出し、柔軟性のチェックも行った。そのうえで、状況に即した内容でレッスンを構成した。特に配慮したのは、「続けて参加して貰うこと」。単にに「ピラティス」といってもその価値スペンション、Ripトレーナー)、ViPRの他にも、アルティメッドサンドバック、カマゴンボール、グライディングディスクに加え、今後も各種ギアを取り揃えていく予定だ。 浅見さんが認定を持つITTピラティスは、レッスンの提供スタイルに自由度が高い。養成コースも学び福利厚生にファンクショナルローラーピラティスピラティスを04方に自由度が高く、フィットネストレーナーやグループエクササイズインストラクターが学びやすい環境にあるためで、トレーナーやインストラクター出身の認定者も多い。今後、その特徴を活かして、ファンクショナルトレーニングを採り入れたアクティブなピラティスレッスンを提供core act代表指導歴10年。ヨガ・ピラティス・フィジカルスタジオTAKT EIGHTでのレッスンをはじめ、一般の方からトップアスリート、モデル、経営者などに幅広くレッスンを提供。ピラティスやヨガ、コアコンディショニングなどのメソッドを融合させたレッスンが特長。F-R Pilatesマスタートレーナー、PHIピラティスインストラクター、ヨガインストラクター(RYT200)、JCCAマスタートレーナー・養成講師。お話を聞いた方渡部龍哉さんできる可能性が広がる。スモールグループなどファンクショナルトレーニングの分野で人気のレッスン提供方法なども採り入れながら、中高年男性の健康づくりにもピラティスを活用することを計画している。は伝わりにくい。とにかく最初は気持ちよく「身体の状態が変わること」を実感して貰い、徐々に身体が適切な姿勢や動きが維持できるエクササイズに繋げている。そのため、コアコンディショニングとファンクショナルローラーピラティスを組み合わせて、フォームローラーの機能を活用している。 「仕事の後は身体の筋肉もかたくなっていますので、まずコアコンディショニングの関節モビライゼーションというテクニックを使い、小さな動きを繰り返して関節をゆるめていきます。また、ローラーの上に寝ることで、脊柱のカーブや胸郭、肩甲骨の位置をある程度本来あるべき位置に戻すことができ、その前後で床に寝た時の感覚を確認していただくことで『違い』を感じていただけます。後半は、ローラーをピラティスのイクイップメントのようJune,2014 www.fitnessjob.jp11

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