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April,2014 www.fitnessjob.jp17後体幹が適切に働くことで内臓もより適切な位置に戻り、ウエストが平均3~5㎝、効果が高い場合で8~12㎝もその場で細くなるという。一般生活者にエクササイズを提供する際にモニタリングの一つとして、エクササイズ前にヒモでおへその位置の胴回りの太さに印をつけて貰い、エクササイズ後に同じヒモで同じように計測。これにより、その場で明らかな効果を実感していただけることに繋がっている。 インストラクター認定セミナーについては、グループ指導を行えるようになることを前提にしたことが功を奏している。これまでJCCAのプログラムや、コアトレーニング指導は個別指導を前提としたものが多かった。今回ひめトレの指導者認定セミナーには、数々のインストラクター養成コースのカリキュラム作成を手掛けてきている尾陰さんが、グループ指導者育成ノウハウを応用して盛り込んだ。これにより、セミナーを受けたインストラクターがグループ指導のスキルも得られることになった。 プログラムを分かりやすくシンプルな構成にしたことも、伝播力を高めた。「ひめトレ」の基本プログラムは、「SSB」と呼ばれる3段階を必ず行うこととしている。「SSB」は、「S:センサリアウェアネス(感覚入力)」「S:ソフトスクイーズ(軽く締める)」「B:ブレスワーク(呼吸)」の頭文字をとっており、これを約3分間で行う。このSSBだけでも骨盤底筋群や体幹にスイッチを入れることができる。そのうえで、対象者の状態や目的に合わせて「ひめトレ」を使ったエクササイズを行う場合は、JCCAの体幹プログラムと同様に、コアリラクゼーション↓コアスタビライゼーション↓コアコーディネーションという順番でプログラムを組んでいく。「ひめトレ」を使ったエクササイズは21種類に絞り込まれており、指導者もプログラミングしやすく、提供しやすい内容となっている。 インストラクターが認定セミナーを渡辺なおみさん Naomi Watanabe株式会社 夢の応援団取締役ひめトレディレクター、JCCAスーパーバイザー、理学療法士として、医療現場とトレーニングの現場を繋ぐ。現在は、自身のアスリート経験を活かし、“あすりーと道場BUSHITSU”にてジュニアアスリートの育成に邁進中。2013年春の発売以来、商品のマーケティングと指導者育成を戦略的に進め、ヒット商品・ヒットプログラムに育て上げた。骨盤底筋群というアプローチしづらく、多くの人が悩みを抱える部位に、親しみやすいイメージで行えるエクササイズを効果的に提案した功績が高く評価された。数々のメディアにも紹介され、フィットネスやエクササイズの普及にも寄与した。私の頭の中(渡辺さん)初めてのひめトレインストラクターセミナーの様子ひめトレセミナーの講師を務める、教育トレーナーのメンバー全国各地でセミナーを開催GPSつきの時計。走った距離と1キロごとのラップタイムが出ます。ラップを追いかけて追い込むのが楽しいです(笑)(副島さん)MUST ITEM!MUST ITEM!受け試験に合格すると、指導用「ひめトレ」が一緒に付いてくることも普及に寄与した。インストラクターの「いいものを広く伝えたい」という気持ちを後押しする環境が用意されている。次の段階へ 1年で一気に増えた「ひめトレ」インストラクターのフォローアップがこれからの課題となる。現在関連のセミナーは認定時の2日間セミナーのみで、グループ指導ができるようになることを目的とした内容のみ。「ひめトレ」の有用性が、高齢者から若い女性、アスリートなど多くの分野に広がっている今、それぞれのインストラクターが安心して自信を持って指導を続けられるようなサポートを今後充実させていくことを計画している。 今後もコアコンディショニングを必要とする人々に広く浸透していくことが期待される。受賞理由

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