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Instructorインストラクター部門12April,2014 www.fitnessjob.jp携わる人の心が躍る場を創る 「これをすると喜ぶだろうな、こんなことしたら楽しいだろうな」 石塚直樹さんはいつもそう考えている。それを、「お客さま」「インストラクター仲間」「自分」という3つの軸で考え、その3者がそれぞれに「心躍る」場を想像しては創り出してきた。 フリーインストラクター時代は、フィットネスクラブが仕事のフィールドだったが、会社を法人化させてからは、クラブの外に仕事のフィールドを広げた。「心躍る」場に一般生活者を惹きつけることで、フィットネスに興味を持ち、一人でも多くの人に参加して貰いたいと考えたからだ。そうすることでインストラクターの活躍の場も広がり、この仕事を長く続けることができる。それぞれの活動が5年目を迎え、そうした場が拡大するだけでなく、活動同士の相乗効果も生まれてきている。その経緯を石塚さんはこう話す。トラクターのネットワークが広がってきたことで、ワークショップも拡充してきた。レッスンの指導力だけでなく、解剖学、コミュニケーション力や、セルフブランディングなど、多角的に自身の能力を次の次元に高められる場を提供している。 6月に開催した『HEART BEATING FESTIVAL』は、毎年6月に開催している海外イベントで、2013年4回目を迎えた。常夏グアムのホテルを借り、開放感に満ちた青空のもとでエアロビクスを楽しんだり、夜はプールサイドのディナーパーティで過ごすなど、インストラクターもお客さまも日常から離れて楽しめるイベントとなっている。多い時は80名もの人が参加する。 8月に参加した『三鷹阿波おどり大会』『高円寺阿波おどり大会』には、インストラクターとお客さまの混合チームで出場。5年前に結成した「心舞連」は、とにかく楽しむことを優先し 「2009年に会社を立ち上げるときに、協力してくれるインストラクター一人ひとりに会って、何をしたいか話をしました。この5年間でやりたいことは一つ以外すべて形にできました。残りの一つは、『I1(アイワン)グランプリ』というインストラクターのコンテスト。その取り掛かりとして『VS STAGE』を立ち上げましたが、発想したものの形にできていないのは、それくらいでしょうか」 こう話すとおり、石塚さんは発想したら、すぐに行動して形にする。形ができると、それをインストラクターの仲間と共有することで、その活動を発展させる。そうして「心躍る」お客さま、インストラクターが増えることで、自身の心も躍らせてきた。 2013年は創業当時から育ててきている主に5つの活動が、それぞれ拡大。社会的にも注目される活動に繋がり始めている。 2月に開催した『VS STAGE』は、インストラクターを2つのグループに分け、それぞれ5人のインストラクターがレッスンをして、参加するお客さまに勝敗を評価して貰うというもの。ダンスコンテストなどでお客さまが評価される内容のイベントが多い中、逆にお客さまにインストラクターを評価して貰う機会を創ろうと2012年に立ち上げたイベントである。2013年は、インターナショナルプレゼンターの一人、モルガンさんを招いて開催した。 4月と10月に開催した『バーオソルインストラクター養成コース』と『バーオソルワークショップ』は、「インストラクターの次元を超えよう」とのコンセプトで2012年から始めているもの。年2回のペースで開催しているが、"本物"を確実に伝えるべく、毎回講師も通訳もフランスから招いている。認定者を2,000名に増やすことを目標に活動しており、現状では40名と今後ペースアップが必要だが、インス石塚直樹さん Naoki Ishizuka株式会社HEART BEATING代表取締役。心舞連連長。東京健康専門学校卒業後、フリーインストラクターとして16年活動。2009年に法人化。現在は4社のスタジオプロデュースを務め、プログラム作成、インストラクター管理育成、イベント企画など、独自の発想でフィットネス業界の垣根を越えた活動に繋げている。現在も週1本の中上級エアロビクスをレギュラーで担当。石塚直樹さん(39歳)インストラクター部門 最優秀賞

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