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資格取得・講習会・勉強会・施設登録に関するお問い合わせは協会まで〒152-0035 東京都目黒区自由ヶ丘1-4-6 ヒューマン・ハーバー4階 TEL: 03-3725-1103 FAX: 03-3725-1104HP: http://www.j-m-f-a.jp E-mail:info@j-m-f-a.jp認定インストラクターは全国の商業スポーツ施設・医療施設場等で活躍しています。協会プログラムにご登録に頂き指導することができます。マタニティフィットネスのプロになる!小林香織一般社団法人日本マタニティフィットネス協会理事誰にでも訪れる更年期。この時期をより前向きに過ごし、その後の人生のQOLをより高めるためには、専門医での治療という選択肢もあります。産婦人科医の八田真理子先生に、今回は更年期障害の治療のひとつであるホルモン補充療法についてお話を伺いました。小林 更年期症害の治療のひとつにホルモン補充療法(以下HRT)があると思いますが、これはどのようなものなのですか?八田 HRTとは、女性ホルモンであるエストロゲンを補うことを目的とした治療法です。エストロゲンは女性の身体の中でも大切なホルモンで全身に分布しています。更年期になると分泌量が低下し、まずは生理が不順になり、自律神経失調症状である血管運動神経症状(のぼせやほてり感、手足は冷え顔が熱いなど)が起こりやすくなります。小林 具体的にはどのような治療法ですか?八田 近年、飲み薬だけでなく、貼り薬やジェル状の塗るタイプなどバリエーションが増え安全性も高まりました。婦人科では保険適応で処方が受けられます。基本的に、必要最低限の量を一番つらい時期の5年以内をめどに治療を受けるといいでしょう。小林 どのような効果がありますか?八田 のぼせ感やほてり感といった血管運動神経症状には早期に効果が表れやすいですね。そして、あまり人に言えない悩みである性交痛にも効果的です。また、やる気が出ない、根気がなくなった、疲れやすいといった何とも表現しづらい不調にも、HRTがよくを効くことがあります。HRTは即効性のある治療なので、効果が出ない場合は、更年期障害以外の病気の可能性を考えます。一方でHRTを希望しない方には漢方薬や安定剤など他の治療法もあるので、なるべくその方に合ったオーダーメイドの治療法を選択していきます。小林 私も貼るタイプを1か月位前に始めたのですが、髪の毛の質が変わったと周りにも言われホルモンの働きってすごいなと実感しました。八田 髪はホルモンの影響が出やすいですからね。それ以上に、もともと「美魔女」だった小林さんは、ますます輝きを増しましたね。キラキラしています。HRTをしているという安心感が自信にもつながっているるのでしょう。いつだって、私たちをけん引する美しいリーダーであり続けてくださいね。小林 日本ではHRTを行っている方の割合はどの位ですか?八田 更年期世代の女性の2〜3%です。欧米では3〜4人に1人、オーストラリアでは半数以上の女性がHRTを受けています。小林 この違いは何でしょうか?八田 日本人には「ホルモンは怖い」という漠然としたイメージが根強く、医療関係者の認識不足や誤解もありHRTが普及しないのかもしれません。HRTの恩恵を受けられずにいる不調の続く更年期世代の女性が、いまも多く存在していることは残念でなりません。日々多くの更年期女性を診ていると、HRTは、試してみる価値のある治療法だと思います。小林 女性ホルモンは自分でコン運動指導者にぜひ知ってほしいホルモン補充療法についてトロールできないですからね。八田 HRTを始めたほとんどの方は、「もっと早くやりたかった」と言われます。周りの人もハッピーになりますしね。小林 運動指導者がこういった知識を持っていると、病院行ってみたらどうですかという選択肢を与えることができますよね。八田 はい。ぜひ一度婦人科の受診を促してあげても良いと思います。リスクとしては「血栓症」と「乳がん」があります。近年、乳がんはHRTをしていない人でも増加しており、40代後半〜50代がピークで14人に1人が発症するといわれ、早期発見で治るがんです。HRTをしている方は意識してセルフチェックをしますし、検診も必ず行うようにしているので早期発見ができ、乳がんでの死亡率は逆に低いというデータもあります。小林 この様な治療法があるというだけで頼もしいですね。八田 せっかく女性に生まれてきたのですから、元気でいつまでも美しくいたいですよね。HRTは骨粗しょう症や大腸がんの予防にもなり、アルツハイマーや痴呆にも効果があるのではと最近注目されています。楽しく元気でいられる健康寿命を伸ばすためには、食事や睡眠などの生活習慣を整え、運動を続けることがもっとも大切です。さらに、小林さんを拝見しているとこれからの時代、「HRTは更年期女性の強い味方になり得る」と強く感じますね。ホルモン補充療法の3つの投与方法周期的投与法 持続併用投与法エストロゲン単独投与法エストロゲンを連続投与 エストロゲンを連続投与 エストロゲンを連続投与 黄体ホルモンを12日間投与黄体ホルモンを連続投与123※①②③の投与法とも、月の内1週間位、休薬期間を入れることもあります。00030日30日30日N8405Y

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