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1985年生まれ 福島県出身。東北福祉大学予防福祉健康増進センター(現:東北福祉大学 社会貢献センター予防福祉健康増進推進室)やサッカーナショナルトレーニングセンター Jヴィレッジにて勤務。神戸製鋼コベルコスティーラーズアシスタントS&Cトレーナーなどチームの指導も行う。現在は、久光製薬スプリングスアシスタントS&Cトレーナー、整骨院併設トレーニングルームにて運動指導を行うひとに寄り添えることがこの仕事のやりがいトレーニング指導者Interview特定非営利活動法人日本トレーニング指導者協会トレーニング指導者木村 尚さんTakashi Kimuraますよ』という言葉だったという。その後、油谷さんのアシスタントとして社会人ラグビー部で活動。いまも成長を続ける木村さんに仕事のやりがいを尋ねた。「競技選手や、整骨院に来られる方々に寄り添い、一緒に取り組み、成長していける。そこにやりがいを感じます。今後は都市部だけでなく地方にも、トレーニング施設や学校を、子どもから競技者、高齢者まで多くの場所で多くの人々がトレーニング指導を受けられるような環境を作っていけたら良いですね」 最後に、JATIの魅力を伺った。「私が、油谷さんや藤田さん、永井さんと出会ったように、指導者たちとのつながりや雇用の機会があることが魅力。そして、日本の環境や実情にあったトレーニングを発信していることも特徴です。機関誌は、日本の高齢者や子どもの事例も豊富で、幅広く日本のトレーニング指導の実情が把握できるので、現場でも実践しやすいです。JATIはトレーニング指導者にとって、とても心強い存在だと思います」 実業団や整骨院併設のトレーニングルームなどでトレーニング指導をする木村尚さん。この職を志したきっかけをこう語る。「高校時代野球部に所属、書店で見つけた筋トレの本を見ながら、ウェイトトレーニングを行うようになりました。そしてあるとき、専門学校のパンフレットにあった『いかにケガをしないで強い身体を作っていくか』という言葉に強く惹かれ、この職を目指しました」 自身も腰痛や肩の故障を経験していた木村さんは、スポーツをする人に正しいトレーニングとその必要性を伝えていきたいと思い、実際にトレーニング指導者として活動を始める。JATIの発起人の一人である藤田和樹さんよりご紹介いただいた永井隆太郎さん(JATI東北支部、支部委員)の元、Jヴィレッジにて経験を積み、そして26才の頃、木村さんは大きな決断をする。「さらに自分を高めていきたいと思っていた時、何度かお会いしたことのあったJATI理事でもある油谷浩之さんが頭に浮かびました。関西に行けば油谷さんとご一緒できる可能性があると感じ、関西に転職を決めました」 関西での仕事も決まり、物件を探しに福島県を離れたその日、東日本大震災が起こった。今行くべきなのか、と悩む木村さんの背中を押したのは、油谷さんの『いつでも待っていN8305Y

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