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はもちろん、栄養学や心理学に至るまで、一般生活者を対象としたパーソナルトレーナーから、アスリートなどのストレングストレーニングやコンディショニングに向けた基礎となる部分が効率的に学べるカリキュラムが用意されています。赤十字救急救命員、SAQ協会レベル1認定、NSCA-CPTなど、実践に出るうえで必要な資格も得られて、自分の目標に着実に近づいていけている実感があって、いい時間の過ごし方ができていると感じます」 現在は専科コースで学びながら、フィットネスクラブでトレーナー経験も2年となり、近々パーソナルトレーナーとしてのデビューを目指す。選択肢を残したからこそ、自分が目指す道がはっきりと見えた。あとはこの道を突き進むのみだ。 都立の進学校を卒業後、スポーツトレーナーになるための知識と経験を効果的に学べる専門校ヒューマンアカデミーに通いつつ、産能短期大学の通信課で学び、現在はヒューマンアカデミーのWINGATE専科コースに籍を置く藤川裕太さん。その経緯をこう話す。 「高校卒業時は、一般大学に進むのが当然という環境だったので、あまり明確な目的もなく、とりあえず理系を選んで、大学を探していました。高校では水泳部に所属していてスポーツが好きだったので、理系だったら水着やシューズの開発に携わるような仕事に進むのに有利になりそうな学科かな、とか、スポーツ系の大学も増えていたので、スポーツ系の大学も考え始めていた時でした。ある日手にしたパンフレットの「スポーツトレーナー」と書かれた文字が目に飛び込んできて、よく読んでみると、スポーツ選手のパフォーマンスをサポートする仕事と知って、て学生時代を過ごした。だが、高校2年生のときに膝の半月板を手術する怪我を負ってしまう。そのリハビリで出会ったトレーナーがいつの日か自分が目指す道になっていたという。 そこで、福原さんは高校卒業後トレーナー系の専門学校に進んだ。そこで社会人アメフトチームとの縁が得られ ストレングスコーチとして、社会人アメリカンフットボールチームや、大学サッカー部のトレーナー、大学のトレーニングルームでの指導員、フィットネスクラブのトレーナー、専門学校の先生など、様々なキャリアを積んだ後、現在立命館大学の大学院2年生に籍を置く福原祐介さん。専攻は、スポ一気に惹かれたんです。そこで、目的もなく大学に行くよりも、スポーツトレーナーになるための近道になる学校を探し、ヒューマンアカデミーを選びました」 その進学を後押ししたのが、ヒューマンアカデミーが提携している産能短期大学の通信課の存在だ。この講座は、一般大学の1〜2年生が学ぶ一般教養と同様の講座が用意されており、2年間で一定の単位を取得すれば、4年制大学への編入も可能。週末はヒューマンアカデミーの校舎で、授業や課題の提出などもできるため、通学講座との両立もしやすくなっている。藤川さんは、敢えて最初の2年間はこの大学編入への選択肢も残しつつ、トレーナーへの勉強にも打ち込んだ。 「ヒューマンアカデミーでは、トレーナーとして仕事をしていくうえで基礎となる知識と指導技術を包括的に学べました。解剖学やバイオメカニクスなどて、そこでそのチームが日本一になるという経験をした。いざトレーナーとしてサッカーに関わりたいと思ったとき、ストレングスコーチとしての資格があったほうが更に知識を深めることができ、活動の幅も広がると考え、びわこ成蹊スポーツ大学への編入を決めたのだった。ーツ健康科学研究科で、サッカー競技でのスポーツバイオメカニクスを研究している。つい先日もブラジルで開催された国際バイオメカニクス学会にて「サッカー選手における後方への方向転換と加速について」という研究を英語で発表したところだ。 福原さん自身サッカー選手を目指し藤川裕太さん総合学園ヒューマンアカデミー東京校/産能短期大学(通信)2012年修了。ヒューマンアカデミーWINGATE専科コース2014年修了予定福原祐介さんびわこ成蹊スポーツ大学スポーツ学部競技スポーツ学科コーチング技術コース2007年修了。立命館大学大学院スポーツ科学研究科2014年修了予定。インストラクター・トレーナー・スポーツ指導者の戦略的キャリアのつくり方選択肢を残したからこそ、自分の道がはっきりと見えた夢に向かって学び続けるスポーツ、トレーニング、フィットネス指導への社会的ニーズが高まり、現場経験と、資格取得、専門学校や一般大学での学位取得の組み合わせの選択肢が広がってきている。本稿では、こうした変化を捉えて戦略的にキャリアづくりをしてきている3名に話を訊いた。24December,2013 www.fitnessjob.jp

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