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高田香代子さんに 訊く世界と日本のフィットネス2012年・2013年アジアフィットネスコンベンションプレゼンターであり、2013年は日本人インストラクターの参加をコーディネイトした高田香代子さん。海外視察、海外でのトレーニングに参加、また多数の海外ネットワークを持ち世界のフィットネス動向に精通する一人。アジアおよび世界のフィットネス動向と、日本人インストラクター・トレーナーとしてできることについて訊いた。 「アジアのフィットネス市場は今急速に成長していますので、フィットネス関係者にとってのチャンスが多く見つけられる環境にあります。アジアは日本から立地的にも近いので、インストラクター・トレーナーとしても動向を注目すべきエリアだと思います。近年、若いインストラクターを中心に、インターナショナルプレゼンターを目指して様々な活動が進められていることはとてもいいことだと思います。ですが、世界で活躍し続けるためには相応の力を持っていることが大切で、そのためには、やはり日々の地元でのレッスンやセッションでいかにお客様に支持されているかが重要です。特に世界では言葉の壁を超えて価値を伝えることになりますので、相応の実力とコミュニケーション力が必要になります。また、コミュニケーション力として、英語力があるのとないのとでは活躍の幅が大きくかわるでしょう。日本人で、世界のフィールドで長く広く活躍している人は、招聘されたレッスンや仕事で確かな内容を提供するだけでなく、イベントのオーガナイザーと連絡をとり続け、パイプを太く強くしています。そうした関係者への配慮やコミュニケーションも自主的に行えることが、インターナショナルプレゼンターへの道を開いていくことになると思います」して連絡するというもの。何日か後に『Congratulations!』というメールが届いて、バンコク行きが決まりました。自分にとって最大の課題は英語。本番ではレッスンに入る前に、簡単な自己紹介とレッスンの紹介を英語でしたのですが、ここが最も緊張した部分です。あとは、英語でのプレゼンテーションも初めてだったので不安はありましたが、運も味方してくれました。実は本番の前半に勢いよくターンをしたはずみでヘッドセットが飛んでしまい、そのあとはマイクが使えないので、ほぼノンバーバルのビジュアルキュー中心でやらざるを得ない状況になったんです。結果、そのアクシデントへの対応力も高く評価されたようです。僕にとっては苦手な英語が評価対象から外れた形になってラッキーでした(笑)」 駒澤さんは、来年同時期に開催されるアジアフィットネスコンベンションでのプレゼンターにも決定し、日本のインストラクターの存在感を示す形となった。 「アジアのフィットネス業界もグループエクササイズも、まだまだ伸びる余地があり、日本人インストラクターにとっても活躍の場が今後広がっていくと感じます。今回をきっかけに、今後も日本のインストラクターの素晴らしさを広く知って貰い、日本のインストラクターにとっても成長の場にできるように、長く続く活動に繋げられればと思います」2013年10月、北陸出身で関西で活動するフリーインストラクターの駒澤悟さんがバンコクで開催されたアジアフィットネスコンベンションでの指導力を競うコンテスト「フィットネスアイドル」で優勝。来年の同コンベンションでもプレゼンターとしてデビューする。 今年5回目を迎えるアジアフィットネスコンベンション。タイ、インドネシア、ベトナム、韓国を中心に、アジア全域から参加者を集めている。3日間にわたり展示会とセミナーが提供されている。セミナーは50名以上のインターナショナルプレゼンターにより140本以上が用意されており、内容はパーソナルトレーニング、グループエクササイズ、スポーツコンディショニング、マインド&ボディ、ビジネスデベロップメント、リハビリ、栄養学と体重のマネージメント、行動科学など多岐にわたる。 アジアフィットネスコンベンションでのセミナー講師の多くがアメリカやイギリスのプレゼンターが中心となっており、ファンクショナルトレーニングをはじめトレーニング系のコンテンツが多い。 グループエクササイズに関しては、アジアのフィットネスクラブの多くがプレコリオプログラムを導入していることもあり、セミナー数は少ないものの、毎年開催されている指導者コンテスト「フィットネスアイドル」には、グループインストラクターの応募も増えている。 今年同コンテストに日本からも10数名がエントリー。ファイナリストには、駒澤さんの他に、岩橋悠太さん、長島陽子さん、伊藤那未さん、畑田美紀さんが残った。そして最後の1対1の決戦に残ったのは、駒澤さんと、ベトナムで活躍するユリ・ミャンコヴィクさん。同コンベンションへの参加者全員が集まるパーティの席での最終審査の末、駒澤さんが栄えある優勝を勝ち取った。アジア市場に大きな一歩を踏み出した駒澤さんはこう話す。 「6月頃にフィットネスアイドルのことを知り、ちょうど自分のプレゼンテーションが海外でどのように受け入れられるのかを知りたいと思っていたので、すぐに挑戦を決めました。エントリーは、プロフィールなどを書いた書類の提出と、自分のレッスンビデオをユーチューブに投稿駒澤悟さん新潟県上越市出身、大阪府大阪市在住。北陸エリアでフィットネスクラブ社員として勤務した後にフリーインストラクターに。拠点を大阪に移してダンスフィットネスインストラクターとしての指導を磨く。ルーキーコンテスト2012準優勝。高田香代子さん株式会社文教センター商品開発部長。ピラティスアライアンス代表理事。海外のフィットネスプログラム情報にも精通し、これまでにポルドブラ、パワーストレッチ、などを日本に導入。ピークピラティスマスターインストラクターとしても世界に広いネットワークを持つ。駒澤悟さんDance FitnessアジアDance Fitnessin the world14December,2013 www.fitnessjob.jp

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