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ダンスエクササイズの指導法編ファッショナブルなダンスエクササイズが魅力の井上トキ子さん。井上さんが本格的にダンスエクササイズに取り組むようになったきっかけは、ダンスのプレコリオプログラムである「BAILA BAILA」を担当することになったこと。その後も、自分が習得したいダンススキルや指導法を学べる養成コースを企画したり、サークル勉強会に参加しては自身の成長に繋げてきた。その井上さんが、「ダンスエクササイズで魅せる」指導法を伝授する。井上トキ子さんの井上トキ子さんTKプランニング代表ティップネスのスタジオアドバイザーをはじめ数社のアドバイザーやディレクターを務める。アメリカでのIDEAコンベンション、イタリアでのリミニコンベンションなど海外プレゼンター経験も多数。インストラクター養成コース講師として、長年にわたり多数の人気インストラクターを輩出してきている。その1エアロビクスはシンメトリで一定のリズムに合わせた動きが特徴。それに対してダンスレッスンではアクセントをつけることで、ぐんと「魅せる」コリオにすることができる。レッスン構成も、最初から100%のエネルギーで動くよりも、コリオを伝えるところではエネルギーを少し抑え、参加者の表現力を一番引き出したいところで、自分も100%のエネルギーで動くなど、メリハリをつけることで高揚感や一体感をより引き出すことが可能になる。ダンスの特徴の一つに動きの連動がある。エアロビクスでは、体幹部を固定し、右手、左手、右足、左足、と四肢の動きを組み合わせていくが、ダンスの動きは足から体幹部、そして手先までが連動していることがほとんど。この連動を自身で表現し、参加者の動作スキルをも向上できるように、どうすればダンスならではの身体の使い方ができるのかを理論的にも探求している。ダンサーの動き、そして自分を含めそのようには動けない人の動きを見比べることで答えが見つかることも少なくない。そのような洞察により、参加者への指導が的確になり、参加者の表現力を高めることに繋がることも多い。参加者にとって、上達できること、思うように表現できるようになることもレッスン参加への大きなモチベーションになる。踊り込みの時間と魅せ場をつくるダンスならではの身体の使い方を理論的にも把握するLesson03ポーズオープンマーチラテンマンボその3その2レッスン参加者の中には、ダンスの動きやリズムに慣れていない人も少なくない。そこで有効なのがイメージキューとリズムキュー。ダンスでは動き自体を説明するよりも、「○○のように」といったイメージキューを使ったほうが、参加者の表現力を引出しやすい。また、ダンスの表現豊かな動きを惹き出すキューイングとして、リズムキューを効果的に使っていく。単に「フォー、スリー、ツー」という代わりに、「フォー、スリー、ターンタタン」など、リズムを現すキューイングをすることで、メリハリのある動きを惹き出すことができる。敢えてあまり喋らずに、ダイナミックに動いて見せ、動き方を目で確認するよう促す伝達表現も大事にする。イメージキュー、リズムキューを織り交ぜる足から体幹、手先まで連動させる重心を引き上げて全身の動きを連動させる。×の例は、重心が落ち、手足がバラバラな印象重心をなめらかに動かすOctober,2013 www.fitnessjob.jp21

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