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ヨガヨガは、エアロビクスに肩を並べる定番プログラムに ヨガとピラティスが日本のフィットネスクラブに本格的に導入されたのは、2002~2003年。きっかけは、ティップネスが2002年に「ニューヨガシリーズ」として、3種類のプレコリオプログラムをリリースしたことに始まる。脂肪燃焼を目的とした「スクイーズヨガ」、ボディメイクを目的とした「ハリウッドヨガ」、美しさと力強さを兼ね備えた体を目指す「パワーヨガ」の3種類がリリースされ、米国でヨガが大ブームになっていたトレ 日本のフィットネス業界に本格的にヨガとピラティスが導入されて約10年が経過する。 この10年で、ヨガは一般生活者に広く浸透し、フィットネスクラブでもエアロビクスに次ぐ人気定番プログラムとなった。一方、ピラティスは充実した内容の養成コースやワークショップなど学べる環境が整ったことでピラティスの本質的な価値を伝えられる指導者が増え、フィットネス指導者だけでなく、パーソナルトレーナーや理学療法士などからも注目されるエクササイズとなっている。 こうした環境の中、日本のヨガとピラティスは、今後どのような発展を遂げるのか。 フィットネスクラブでの動向に詳しい大手フィットネスクラブのエクササイズプログラムご担当者と、ヨガ・ピラティスそれぞれの分野の専門家に話を聞いた。ンド感とともに、日本のヨガブームに火をつけた。その後同社が監修したヨガやDVDなども好調に売り上げを伸ばし、2005年までの3年間に1万本以上を販売するなど、スタジオレッスンの枠を超えて、一般生活者向けの啓発にも一翼を担った。 2005年6月にはヨガ専門スタジオとして現在大手チェーンの一つとなっている「スタジオヨギー」1号店がオープン。その後、専門スタジオやホットヨガスタジオも多数誕生し、特に若年層女性を中心にヨガ人気が高まった。 この2005年前後が最大のヨガブームで、スタジオはもちろん、ヨガウェアやヨガマット、ヨガ手帳など、若い女性向けにヨガの周辺商品がおしゃれになり、「ヨギーニ」や「ロハス」といった言葉とともに、女性たちのライフィットネスクラブにおけるヨガとピラティスーズの美しさを追求したり、流派別にヨガの神髄が追求できる環境づくりが進められた。一方、フィットネスクラブでは、ヨガの敷居を下げる方向で商品開発が進んだ。 その一つの方法がレッスン時間の短縮化である。ヨガ専門スタジオのレッスンが60~90分で提供されるのに対して、フィットネスクラブでのレッスンは、45分を中心に、30分のレッスンも登場。ヨガは、本来「呼吸法」「ポーズ」「瞑想」の3要素で構成され、ポーズも、「前屈」「反り」「側屈」「ねじり」など8つほどに分類されるポーズをバランス良く採り入れ、最後にシャバアーサナや瞑想の時間を入れると、とても短時間での提供は難しい。そこを、フィットネスクラブでは目的別にポーズを数ポーズに絞り込むことで、短縮化を実現してきた。 内容も、ヨガスタジオでは流派によるネーミングや打ち出しが多いのに対して、フィットネスクラブでは「脂肪燃焼」や「ボディメイク」「リラックフスタイルに浸透していった。 このニーズの高まりに応えるべく、フィットネスクラブも各社が自社プログラムを開発し、レッスン本数もブームとともに急増、現在までに多くのクラブでエアロビクスと並ぶ本数と集客力を持つプログラムとなっている。 今回取材させていただいた3社でも「依然として集客は好調」と口を揃える。定番プログラムとして、全体の提供本数の約2割をヨガ系レッスンが占めるようになっている。短時間&多様化によるきっかけづくりと、気軽に続けられる環境づくり 日本に専門のヨガスタジオが増えたことと、同期するようにフィットネスクラブでのヨガレッスンも増えたことから、両者それぞれに役割分担するようにプログラムが開発されてきた。ヨガスタジオでは高い動作スキルを持ったインストラクターの指導のもと、ポJune,2013 www.fitnessjob.jp9

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