NEXT69
23/60

のが貯金。授業料の約500万円を早く貯めようと、一切の無駄遣いをやめ、休みなく働いた。実際に通学したのは29歳〜31歳までの3年間。日中はパーソナルトレーナーで生活費を稼ぎ、夕方6時から3時間の授業に参加した後、自分のトレーニングをして帰宅。その後深夜まで寝る間を惜しんで予習復習に取り組んだ。 「それだけ集中して取り組めたことも今となっては自信に繋がっています。学校で最も印象に残っているのは解剖実習。提携している大学で行うのですが、実際の身体からの学びは、教科書や平面の絵からの理解よりはるかに大きく、人の身体の見方が変わりました」 現在では、峯岸さんのクライアントの8割が関節疾患の予防やリハビリを目的にした方々。さらに、国家資格を取得したことで、クライアントにとっての峯岸さんは「トレーナー」から「(接骨院の)先生」となり、信頼度が高まったことも大きなメリットになっている。 「クライアントの方々は想像していた以上に『先生』に信頼を持ってくださいます。カウンセリングでも話を引き出しやすく、アドバイスもきちんと行動に移していただける。それによりトレーニングの成果も出やすく、トレーナーとしての信頼も得やすくなりました」 峯岸さんは、卒業後すぐに結婚し、現在花ちゃん(2歳)と龍生くん(0歳)との幸せな日々も手に入れた。同校の卒業生は図書館などをいつでも利用することが可能で、現在も週1回は專門学校の図書館を訪れ、勉強しているという。専門学校で学んだことで、多くの一生の財産を手に入れている。ーナーとして頑張ろうと団結。講座修了後にNESTAの資格試験を受け、パーソナルトレーナーの資格(NESTA-PFT)を取得。仲間とお互いに教え合いながら授業をすすめたこともあり、いまも一緒に仕事をする仲間もいる。さらには、卒業生が集まり、トレーナーが活動する場として「ヒューマンSAWAKI GYM」という組織も立ち上げた。 「講座では、知識や実践的な技術の他に、『トレーナーとしてこうあるべきだ』というお話もありました。コミュニケーション能力も養われて、自信がつき、自分からお客さまに積極的にお話できるようになりましたし、お客さまの方からも僕に訊いてくれるようになりました。何を訊かれても答えられるようになったので、仕事にも大きく影響しました。学校ではただ勉強するだけではなく、色々な人と交流を深めることができて、横のつながりもできます。時間を作れるのなら、ぜひ通ってほしいですね。ダンベルやバーベルをはじめ、エアロバイクのような有酸素運動のマシンなど、フィットネスクラブにあるような基本的な設備も揃っています。改装して、ファンクショナルトレーニングもできるようになりました。卒業してから、澤木先生から『トレーナーを募集しているからぜひやってみないか』とお誘いをいただきました。いまは自分が教える立場にも立つことができて、とても面白いです。まずはパーソナルトレーナーとしての仕事を充実させて、将来は養成の講師として広く活動したいと思っています」お話を聞いた方峯岸毅さんTsuyoshi Minegishi森ノ宮医療学園専門学校(2008年卒業)お話を聞いた方永島一平さんIppei Nagashima総合学園ヒューマンアカデミー(2010年卒業) パーソナルトレーナーとして活躍する峯岸毅さん。高校卒業後体育系の専門学校に進み、パーソナルトレーナーとして活動を開始。25歳までに「筋トレダイエット専門家」として人気を集めた。だが、27歳の頃将来を考え始め、パーソナルトレーナーを一生の仕事にしようと決意すると同時に、柔道整復師の資格を取ろうと決めた。結婚も控えていたことから、より安定して仕事が続けられるようにと、業界動向を予測しての判断だった。 「パーソナルトレーナーとしての活動が軌道に乗ってきた頃、その市場ニーズは筋トレやダイエットなどが中心で、クライアントも若い方がほとんどでした。ですが、フィットネスクラブのメンバー層は確実に高齢化してきたので、将来的に腰痛や膝痛など運動器疾患に対応できるようになる必要性を感じました。それによりパーソナルトレーニングの市場も大きく伸ばせると思ったのです。当時から約10年が経過していますが、確実にその方向に動いています」 柔道整復師は国家資格であり、それを取得するには相応にお金も時間もエネルギーも必要になる。峯岸さんは取得を心に決めてからは、脇目も振らず、その一点に集中する日々を送った。まず始めた 澤木一貴氏のSAWAKI GYMに所属し、ヒューマンアカデミー「スポーツトレーナー基礎講座」でアシスタントや講師も務める、パーソナルトレーナーの永島一平さん。高校卒業後、住んでいた千葉県成田市のスポーツクラブで、アルバイト・スタッフとして5年間働く。そのバイト先でパーソナルトレーナーの仕事に就くことになるが、当時はあまり知識がなく不安を抱えていた。そこで出会ったのが、ヒューマンアカデミーの「スポーツトレーナー基礎講座」だった。社会人向けで、仕事しながら学べる、土日開催の週末講座だ。 「講師が澤木(一貴)さんだったんです。とても活躍されているトレーナーの方だったので、ぜひこの人のもとで学び、パーソナルトレーナーとして専門的な知識と技術を身につけたいと思いました。学校では基礎の土台の部分、実践形式での実技をしっかり学んだので、テクニックを身につけることもできました。頭でも身体でもよく理解できる授業でした。基礎的な知識を身につけたことで、自信をもって話せるようになりました。それがすごくよかったですね」 永島さんは働きながら、土日のどちらか1日を5〜6時間、半年間みっちりかけて勉強した。20人ほどの受講生の仲間と一緒に、資格取得を目指し、トレクライアントから信頼度が高まることで成果も出しやすくなる抱えていた疑問が解消され、仲間と成長して自信が生まれる02STUDYDecember,2012 www.fitnessjob.jp2301STUDY

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です