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摩訶不思議?摩訶不思議?常識?トレーナー業界の常識?非常識?も一番きれいな人を選んで、調整指導しまくってから撮りました」 ガーン!あっさり、超魔術の種が明かされたのです。その方の所属する病院は、理学療法士が20名以上いるという、整形外科が有名な大きな総合病院です。 こうした経緯もあり、「理想の姿勢」は決して正中重力線が理想線ではないことを個人的には確信しています。人間は、直立したままの「静物」ではなく、前方歩行が主動作の「動物」です。耳介が他のランドマークより若干前にあるおかげで、重心が前方向にずれやすく、歩行を容易にしているのです(勿論、前過ぎが良くないことは言うまでもありません)。ましてや本来「理想の姿勢」は、各人にとって異なるばかりか、年齢による経時的変化は勿論、日々においてでさえ変わると考えています。「理想の姿勢」を、無理矢理とらせるのではなく、一人一人に合った姿勢を一緒につけることがパーソナルトレーナーとしての仕事です。教科書で習った誰も取れない「幻の理想の姿勢」を押しつけること自体が、凝りやこわばり、痛みを誘発していた可能性があるのです。S.Dream有限会社代表、NESTA JAPAN理事、太田情報専門学校講師。「Drive your HEART&BODY」をテーマにパーソナルトレーナー、チームコーチ、クラブスーパーバイザー、メーカーコンサルタント活動中。雑誌、DVD、TVCM出演多数。Profi le 木内周史 前回の「魔の牛乳伝説」は、大きな反響を頂きました。とは言っても、分子整合医学の中では常識です。今回は、更にその上をゆく衝撃(笑劇?)内容、幻の「理想の姿勢」です。今回も「こんな考え方もあるんだなぁ~」くらいに、軽く温かく読んで頂けると幸いです。 姿勢が重要なのは言うまでもありません。私も幼少より空手を学んできたこともあり、姿勢への感心は人一倍高かったように思います。座学で姿勢の勉強を始めたのは18年前の整形外科医による講習でした。そのとき、ある不思議な思いに駆られました。その不思議は、勉強を重ねるうちに疑問に、そして現場で経験を踏むにつれて疑念へと変わっていきました。それは、「理想的な姿勢」の「正中重力線」のことです。背面観察による、「左右の肩峰や腸骨稜の頂上を結んだ線が、地面と水平が良い」というのは、概ね同意できます。しかし、正中重力線が、「耳介-肩峰-大転子-膝蓋骨後面-外踝の前2~3cm」が一直線上にくるという常識がピンとこなかったのです。特に「耳介が他のランドマークと同一線上にくる」というところが特に腑に落ちませんでした。これを最初に教えてくれたドクターの耳介は、肩峰よりも大分前方にありました。同時に受講していた20人あまりの同業者の耳介も全て前でした。その後、エアロビクス界の重鎮、超有名トレーナー、カイロプラクター、理学療法士、整体師…、色々な方の講演で話を聞きましたが、みんな頭が前。そして自分も…。周りは頷きながら納得しているのに、僕だけが冴えない顔です。「説明と実際が違う、それも受講者全員!それは何故ですか?」という質問は禁句なのだろうか…。 去年から隔月で6時間、理学療法士の方の講義を受け続けています。ある回でまたまたお決まりの「理想的な姿勢」の講習。そこで、見せられた画像は、驚きのビューティフルでパーフェクトな姿勢でした。なんと、全ての点がまさしく垂線上にあるではないですか!やっと出会えました!!セミナー終了後、講師の方に個人的に質問をし、その驚きと感激を伝えました。すると…「あんなきれいな姿勢の人いませんよ、それでvol.7幻の「理想の姿勢」の巻RefineBody代表、動きを通して洗練されたココロとカラダ創りを提唱。北海道体育大学校非常勤講師、一人でも多くの方に運動を通して幸せを提供するために活動中!ブログ【札幌 田中宏明】で検索田中宏明Hiroaki Tanaka道産子がゆく!ピラティスパーソナルトレーニングと48November,2012 www.fitnessjob.jp②胸式呼吸:吸気でお腹を凹ませ、呼気でお腹を膨らませる(あくまでお腹の動きで記載しております)③ピラティス呼吸:お腹を凹ませたまま鼻から吸い、口を「ハの字」で息を吐く(肋骨の開閉) この順番で誘導させて頂くことが多いです。(ぜひ、皆様も①~③を行ってみて下さい)必要に応じてお腹、胸、下部肋骨に手をあて、手を通してご自身のお腹や肋骨の動きを感じるところから始めますが、最初は手をあてても動きを感じられない方が沢山いらっしゃいます。しかし、継続していくと(呼吸の重要性と一緒にHomeWorkとしてお伝えさせて頂くことが多いです)見違えるほど、上手な呼吸が出来るようになります。⇒ここを見逃さないように見つけ賞賛しましょう!お客様の成幸体験の一つとなります。 ジョセフ・H・ピラティスさん(ピラティスを開発された方)の著書に、「呼吸は人生最初の行動であり、そして最後の行動です。しかし何百万人もの人々は、一度も正しい呼吸法を修得するよう学んだことがないのです」という文章があります。 皆様は、①~③までの呼吸をしっかり行うことが出来ましたか? 次回は、「呼吸の活用法~その弐」をお伝えさせて頂きます。ぜひ、ご自身の呼吸と向き合ってみて下さいね!最後まで、お読み頂きまして有難うございました! NEXTをご覧の皆様、こんにちは! 北海道も、厳しい残暑に見舞われておりましたが、ようやく秋の過ごしやすさが訪れてきました。 この連載では、道産子トレーナー&インストラクターの活動ぶりをレポートするとともに、私の指導を根本から変えるきっかけとなった「ピラティス」をトレーナーとしてどう捉え、どのようにパーソナルトレーニングセッションで活用し、お客様から喜びの声を頂いているのかをご紹介させて頂きます。 さて、今回は「ピラティス呼吸の活用法」についてご紹介させて頂きます。 私は、ピラティス呼吸の位置付けを「コアを安定させたままの胸式呼吸」と認識をしております。 お客様に「ピラティス呼吸」をお伝えさせて頂く際、①腹式呼吸:吸気でお腹を膨らませ、呼気でお腹を凹ませる~第3回 呼吸の活用法その1~先日、北海道で活動する指導者仲間と仲間の誕生日サプライズを敢行しました!メンバーの中には、11月23日にビックサイトで開催される「NEXTルーキーコンテスト」への出場が決まっている方が3名もいて、北海道旋風が起こることに胸をワクワクさせています♪

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