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ベビー&キッズコミュニケーション第6回指さし行動~ジョイント・アテンションProfile上田泰子YASUKO UEDA日本体育大学女子短期大学卒業。1988年ジャパンカップ女子シングル優勝。日本体育大学体操競技部コーチ、日本....

ベビー&キッズコミュニケーション第6回指さし行動~ジョイント・アテンションProfile上田泰子YASUKO UEDA日本体育大学女子短期大学卒業。1988年ジャパンカップ女子シングル優勝。日本体育大学体操競技部コーチ、日本大学非常勤講師などを経て、現在OKJエアロビックファミリー代表。AVIAマスターエリートhttp://homepage3.nifty.com/okj/「理論は、経験を超えない」子ども・親子と関わるレッスンで良くある“?”を専門用語のキーワードと私の経験の中で生まれた言葉をベースにエッセイ風にお届け、ちょっと一息、安心コーナー。赤ちゃんから2才児位までの親子フィットネスのレッスンでは、スタジオに入るなり、「あ!」の掛け声とともに指さしを行う行動が盛んに見受けられます。勿論、家庭の中でも、街の中でも見かける光景。そこに、優しくパパやママ、指導者が同じ目線で相槌を打ち、「そうね○○ね。」と言葉をかけていくと、楽しくて面白くて、どんどん指さし行動と共に、「あ!」の抑揚や顔の表情に膨らみが出てきます。リズム学習で太鼓を出した時、フープを見つけた時、大好きな童謡がかかった時、お友だちを見つけた時、指導者である私の姿を見つけた時…その「あ!」は、ママにあれを見て欲しいという気持ちの表れ!言葉のスタートラインです。生後10 ~ 11ヶ月頃になると、この「指さし行動」が盛んになります。指さし行動は「こんな面白いものや珍しいものがあるよ!あれは何なの?あれを見て欲しい」といったメッセージ。指さし行動の目的は「ママとの注意・関心の共有」であり「自己とモノとの関係性の確認」といわれます。母親との興味関心の共有(共感)というコミュニケーション欲求とは別に、指さしているおもちゃや食べ物を取って欲しい(買って欲しい)という要求行動として指さし行動が行われることも多いです。指をさしたり話しかけたりして他者と一緒に「同じ対象」に注意・関心を向けることをジョイント・アテンション(joint attention)と言います。これは小さな乳幼児だけではなく思春期以降の大人にも多く見られるコミュニケーション形態の一つ。レッスンでは、ママへの共感を頷きや言葉で伝えることも重要なことですね!今日も、かわいい指さし行動に、ゆとりの笑顔で共感できる親子フィットネスのレッスンに心を膨らませて参ります。37March,2012 www.fitnessjob.jp