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January,2012 www.fitnessjob.jp17や希望を与えたと思います。その他、プログラム関係で注目したのは、リトモス。エアロビクスのインストラクターがリトモス認定をとって担当するようになると、動きの質が格段に上が....

January,2012 www.fitnessjob.jp17や希望を与えたと思います。その他、プログラム関係で注目したのは、リトモス。エアロビクスのインストラクターがリトモス認定をとって担当するようになると、動きの質が格段に上がるし、お客様にも新たな楽しみが提供できるようになる。インストラクターのスキルも高められる、ありがたいプログラムだと思いました。今年は3・11の東日本大震災で、社会も大きく変わりました。印象に残っていることは?櫻井私は昨年9月に静岡にスタジオをオープンして、自分が経営に関する意思決定ができる立場だったので、いつでも来ていただけるようにと2日後から営業しました。すると計画停電で周りが真っ暗な中、多くの方が来てくださいました。余震も震度5が2回あったのですが、そのたびお客様が「昨日怖かった?」とスタジオに来てくださる。お客様からは「ここが開いてて良かった」「集まれる場所があって良かった」「こんな時期だからこそ身体が動かせて良かった」とお礼の手紙までいただきました。私のいる沼津は、地震や余震の影響が比較的大きい地域で、さらに今後日本全国の中でも、津波の被害を最も受けやすい危ない地区の筆頭に挙げられて各種メディアで報道されたこともあって、周辺の方々の不安も大きかったんだと思います。その後実施したチャリティレッスンも毎回満員。お友達を連れてきてくださる方も少なくなかった。そうしたお客様を見ていてスタジオオーナーとしてもピラティスインストラクターとしても「やらなきゃいけないな」と意を強くしました。三木僕は震災の10日後にイベント開催を予定していて、300人もの方から参加申込みをいただいていたんです。そこで急遽、チャリティイベントに変えて、内容もプログラムもPOPも作り直して実施することにしました。企画運営に携わっていた仲間のインストラクターで手分けして、申込みいただいていた方全員に電話で説明したところ、ほとんどキャンセルもなく実施にこぎつけました。それだけでなく、チャリティ募金やチャリティーバザーに、インストラクターも参加者の方々も協力してくださって、被災地の方々を思う気持ちから一体感を感じられる貴重な体験となりました。関西は地震の揺れも全くなく、通常通りの日々が続いている中で、「何かしたいけど、何をしていいかわからない」と感じていたインストラクターも参加者の方も多かったようです。「こうした機会を作ってくれてありがとう」という声をたくさんいただきました。樋口私も札幌でスタジオを経営していますが、札幌もダンススピリット・バトル(DSB)15名のチームで3分間のパフォーマンスを競う。インストラクターにとっても新たな仕事の軸に。チャリティー櫻井さんが屋外で開催したチャリティーレッスンで、審査員や見ている人の感動を競うもので、老若男女が楽しめます。普段スポーツクラブでエアロビクスやダンスのレッスンに参加している方には新たな目標となり、続けるモチベーションになることはもちろん、インストラクターにとっても新たな仕事の軸にできる可能性があります。大会に向けてのチーム練習は、サークル活動のようなスタイルで行われますが、動きの指導だけでなく、曲を選んだり、振り付けをしたりといったアドバイスもするので、1人あたり月10,000?12 ,000円でチームメンバーを募ることができます。これを例えば10チーム持てば、会員数100?150名の小規模ジムを運営しているのと同じ収入が得られることになります。練習場所は公共施設やレンタルスタジオを利用してコストを抑えられますので、利益も残るという新しいビジネスモデルです。先日石塚さんが、チームの運営方法をレクチャーしてくれるセミナーも開いて、インストラクターにもチームづくりを啓発し、それによってまた大会が盛り上がり、多くの方がフィットネスを楽しく続けられることに繋がります。メンバーにとってもインストラクターにとっても新たな可能性を開くイベントとして今一番注目しています。樋口私の注目は、「人との繋がり」です。震災で「絆」という言葉も注目されましたが、人々の価値観が「喜び」や「幸せ」、「感動」といった目に見えないものに変わっているし、人に変化をもたらすのはその人が持っているものをいかに引き出せるかだと思うんです。インストラクターやトレーナーとして、お客さまのために何かしたい、楽しめるコリオをつくりたいと考えがちですが、一度そうした気持ちを手放して、余計なものをそぎ落として、一番大切な本質や原則に迫りたいと思っています。そのためには、「自分が何かしたい」ではなく、自分がそこにいる人やそこにある状況に同調することからスタートすると感じています。樋口敬勇さんSTUDIOHIGUCHI代表三木侑平さんHAPPYPROJECT代表櫻井淳子さんPILATESBODY Studio代表からスタートすると感じています。2010年の受賞インストラクター・オブ・ザ・イヤーインストラクター