『月刊NEXT』 No.48
13/62

営業下手だからこそ、ツイッターが活かせる 「そもそもツイッターを始めようと思ったのは、パーソナルトレーナーとして活動を始めたものの、営業が苦手だったからなんです。ツイッターで自分をブランディングすれば、営業しなくても集客できるんじゃないかと思った事がきっかけでした」 そう話すのは、ツイッターで8万人以上のフォロワーを持つ葉坂多壱貴さん。パーソナルトレーナーの資格を取得したのが2008年秋。ツイッターを始めたのは、ピラティス指導者認定を取った2009年6月。登録だけしていたツイッターをビジネスツールとして活用し始めて7か月。トレーナー歴も、まだ1年半あまり。その素顔は、「駆け出しの若手パーソナルトレーナー」そのものだ。 その葉坂さんがフォロワーを8万人にまで伸ばしてきたのには、当然理由がある。葉坂さんはこう話す。 「ツイッターで多くのフォロワーを集めて、ビジネスツールとしても活用できている人は、利用目的が明確です。私の場合は、ピラティスに興味を持っていただき、実際にトレーニングに取り組んでいただく方を増やしたいと考えています。ですので、スピード感のあるツールであるツイッターですが、あえて、フォロワーの方を意識して↑CASE STUDYフォロワー8万人超のパーソナルトレーナーのツイッター活用法!葉坂多壱貴さん パーソナルトレーナーけられることも、パーソナルトレーナーとして助かる機能の一つ。葉坂さんの場合、ツイッターで自分の活動と存在を伝え続けることで、一度連絡が途絶えたクライアントが半年以上経ってトレーニングを再開するケースも少なくないという。 「ツイッターがなければ、次回の予約が入らなければ、連絡が途絶えてしまうことも多いのではないでしょうか。ですが、クライアント様がツイッターでフォローしてくれていることで、自分のことを覚えてくださっていることが多くあります。さらに自分が勉強し続けている姿や、成長しようとしている姿に共感して、連絡をくださる方もいらっしゃいます。パーソナルトレーナーの間では、クライアントのリピート率がよく話題になりますが、僕の場合はツイッターのお蔭でほぼ100%です」ターゲットを明確にし、自分の世界観を伝えていく 具体的に、どのようにフォロワーを増やしてきたのかは左の表を参照して欲しい。当初は自分から1日300人ずつフォローすることで、フォローし返してくれる人を増やすという手法をとっていた。だが、それだけでは、フォロー数は伸び悩む。葉坂さんの場合、1日にする5~10ツイートの内容アイコンとプロフィールは、フォローするかの最大の判断材料ユーザーの皆様がフォローするかどうかは、アイコンとプロフィールで判断されることがほとんどです。アイコンは顔写真にしたほうが人柄が伝わりやすく、安心感を感じて頂けるようです。プロフィールの前半は、肩書きや、分かりやすい自己紹介を書いています。「友達になりたい」「仲良くなりたい」と思わせる職業や特徴を含めるといいようです。後半には、「グミが好き、スターウォーズファン」などの親しみがある内容を載せることをおすすめします。僕の場合は、フィットネス以外の分野に興味がある人を惹き付けるように神田昌典先生の名前を出させて頂いています。プロフィールの末尾には、自分のジャンル以外の何かを記載しておくと、興味を持っていただける層が広がるからです。趣味などの共通の話題があると親近感を持ってもらいやすく、話も弾みやすいですし、今フィットネスに興味がない方も、フォローをしてくれる可能性が高まります。02POINT葉坂さんにフォロワーの増やすコツを伝授して貰いました01POINTIDは自分の名前より世界観を表現ツイートは、IDとともに表示されます。ツイッター攻略本には、「自分の名前にしましょう」と書かれているものも多いですが、僕の場合は自分が伝えたいのは、自分が健康のプロとして役に立ちたいということ。僕の名前は「ハサカ」ですが、無名の1トレーナーに過ぎません。名前が「タサカ」だろうが「コサカ」だろうが、世の中の人にとっては関係ありません。残念ながら、「ピラティス」という言葉を知っている人も少ないのが現実です。自分がターゲットする人にとって分かりやすいIDを選んだ方が良いように感じます。(2011年2月15日現在)12March,2011 www.fitnessjob.jp

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です