FITNESS ONLINE

facebook twitter googleplus
一覧へもどる
2018.07.25 水

【HitItem 】データを可視化、「ストーリー性のある接客」を実現 東急スポーツオアシス

News&Trend

顧客満足度アップにつながるスマホアプリ「OASIS LINK」

同社の取り組みにおいては、スマホアプリ「OASIS LINK」も注目したい1つである(写真2)。

写真2

写真2 スマホアプリ「OASIS LINK」

施設内でのトレーニング内容や消費カロリー、来場回数などに加え、体重や体脂肪率などの身体情報もつぶさに記録。自分自身で健康を管理することができ、目標達成までの道のりをいつでも確認することができる。

’17年9月からは「OASISLINK」に対応したICチップ付きのリストバンドを全店舗で展開開始。施設への入館時間やトレーニング内容、スタジオプログラムへの参加など、あらゆる情報をアプリと連動させ、自動的に記録できるようにした。

もちろん、その内容は前出のモーションボードにも連携している。現在、日本におけるスマートフォンの所持率は8割程度といわれているが、同社のお客さまにおいても同様、あるいは、それより若干高めの数値となっており、実際、お客さまからは「自分の運動記録が自動的に登録され、目標達成までの進捗を管理しやすくなった」「運動に対するモチベーションが上がった」など、好意的な感想が寄せられている。

フロントスタッフがお客さまから聞いた情報なども余すところなくすべて登録されており、現場でのカウンセリング時にも、トレーナーはiPadを持参し、状況を確認。そのため、お客さまにとっては「自分のことを何でも理解してもらっている」という安心感が生まれ、以前に比べて密な関係を築くことができるようになった。

「紙をファイリングしたカルテなど、アナログな形式で情報を管理していたときには、お客さまの情報に詳しいスタッフもいれば、そうでない者もいて、サービスを均一化することが困難でした。しかし、情報を一元管理することによって統一感のあるサービスを提供できるようになりまた、スタッフ間でも容易にお客さまの情報や応対履歴を共有でき、それをもとに次の応対ができるようになった。これにより、私たちが目指している『ストーリー性のある接客』が実現できるようになったのです」

どのスタッフが対応しようとも、「お客さま」を主人公にした物語は途切れることがない。

これが同社のコーポレートメッセージ『ひと、とき、輝く。』に込められた「お客さまの笑顔が輝くおもてなし」を可能にし、顧客満足度を高め、魅力を向上させていることは間違いない。

テクノロジーは手段の一環まずは企業ミッションに立ち返る

< 前のページ2 / 3次のページ >
facebook twitter google plus hatena bookmark line pocket