FITNESS ONLINE

facebook twitter googleplus
一覧へもどる
2016.01.18 月

競技の継続が困難に。オーバートレーニング症候群とは?

モチベーション

最近のニュースでも取り上げられた、浦和レッズレディース藤田選手の現役引退。その理由として挙げられたのがオーバートレーニング症候群である。サッカーに限らず、スポーツ競技を行うアスリートや選手であれば発症の可能性がある症状であるため、症状や原因について詳しく解説する。

スポーツなどによって生じた生理的な疲労が十分に回復しないまま積み重なって引き起こされる慢性疲労状態、それが「オーバートレーニング症候群」です。

スポーツトレーニングは、日常の身体活動のレベルより大きな負荷の運動をすることによってトレーニング効果が得られるという原則があります。これを過負荷の原則(オーバーロード・トレーニング)といいますが、大きな過負荷を続けると同時に、疲労回復に必要な栄養と休養が不十分であった場合には、かえって競技の成績やトレーニングの効果が低下してしまいます。

このような状態をオーバートレーニング症候群といいます。

競技成績の低下だけでなく、疲れやすくなる・全身の倦怠感や睡眠障害・食欲不振・体重の減少・集中力の欠如・安静時の心拍数や血圧の上昇・運動後に安静時の血圧に戻る時間が遅くなるなどの症状がみられます。
特に疲労症状が高まるにつれて起床時の心拍数が増加するといわれており、オーバートレーニング症候群を早期発見する目安となります。心理的プロフィールテスト(POMS)・心理的競技能力診断検査(DIPCA3)・体協競技意欲検査(TSMI)のような心理テストもチェック方法として有効と考えられています。

原因は肉体的・精神的ストレスにより、視床下部や脳下垂体から分泌されるホルモンのバランスが崩れるためと考えられ、重症になるほどトレーニングの減量・中止期間が延び、競技復帰が不可能になることもありますので早期に発見し対応することが必要です。

出典:厚生労働省e-ヘルスネット

facebook twitter google plus hatena bookmark line pocket