骨盤を整えて、妊娠しやすい身体づくりをしよう
2016年12月21日
こんにちは。
美活・妊活専門スタジオ アクティブ☆チワワ 代表の露木由美です。
フィットネストレーナーとして、そして4人の子育てを通して約5,000人の方々の健康のお手伝いをしてきました。
骨盤について、正しい知識をもっていますか?
今日は、妊娠のために必要な「骨盤」についてお話しします。
赤ちゃんが宿る子宮にとって大切な骨盤ですが、意外と間違った認識を持っている方が多いようです。
「骨盤締めないと!」と思っている方、いるのではありませんか?
しかし、閉まっている骨盤がよい骨盤ではありません。
「開いたり閉じたりがスムーズなしなやかな骨盤」がよい骨盤です。
骨盤が開く時期と閉じる時期というのが決まっていますが、その開閉がスムーズに行われないと心や身体の働きに影響します。
骨盤の開閉リズム
骨盤の開閉のリズムは大きく分けると3つリズムになります。
1.1年のリズム
春に緩み、夏は開き、秋に閉まり始め、冬は閉まる
2.1ヶ月のリズム
生理に向かって緩み、生理中は開き、排卵に向かって閉まり始め、排卵時期に閉まる
3.1日のリズム
※一生のリズムというのもありますが、ひとりひとり違うのでここは省きます
このリズムを知り、開く時期にきちんと開き、閉じる時期にきちんと閉じるという骨盤作りを目指して、妊活の基本である、「健康で快適な骨盤づくり」を目指しましょう。
開閉がスムーズであれば、妊娠後や出産時のトラブルを減らすことにもつながります。
子宮口がなかなか開かなくて促進剤を使うことになったり、帝王切開になったりすることも考えられますので、妊娠前からの取り組みがとても大切になってきます。
しなやかな骨盤をつくるには
では「開閉がしなやかな骨盤」をつくるためにできるできることは何でしょうか。
1つ目は、骨盤のリズムに合わせた生活をすること。
骨盤が閉じる時期は、毎朝、生理後から排卵前、秋から冬にかけて(10月~3月ごろ)です。
この時期には交感神経が優位に働きます、身体が整いやすく、集中力がある時期です。
頭を使う仕事や運動するには1番効率の良い時期で、ダイエットにも適しています。
骨盤が開く時期は、毎夜、排卵後から生理前、春から夏にかけて(3月~9月ごろ)です。
この時期には副交感神経が優位に働き、むくみやすく眠気やイライラも起こりやすい時期です。
緊張、集中、勉強、トレーニング、ストレスの強いことなど骨盤を締める働きかけになることを避けて、できるだけリラックスしながら生活できるように心がけましょう。
ストレッチや半身浴などがおすすめです。
2つ目は、骨盤周辺の筋肉や関節を柔軟にするということ。
日常生活で使われている身体の可動範囲や筋肉は限られていて、その人によって同じところばかり使う傾向があります。
骨盤は身体の要の部分ですから骨盤周辺の筋肉や関節が硬いと全身の動きに影響し、全身の血流も悪くなり、身体の不調につながります。
妊活中は特に骨盤周辺の血流を快適に保てるようにしておきましょう。
骨盤周辺を柔軟にする簡単な体操
骨盤のリズムに合わせて生活するのが難しいときにも、身体からの働きかけがとても有効です。
骨盤周辺の筋肉や関節を柔軟にするには体操をご紹介します。
寝る前と起きた後の2回、1分ずつ、布団の中でもOKです!
継続は力なり。毎日やれば効果大です!
①仰向けに寝ます。
②背中をマットあるいはベッドから浮かせすぎず、付けすぎないように。
③足首を曲げ、つま先を天井の方に向ける。
④左右交互にできるだけ足を伸ばし、骨盤をたくさん動かします。
はじめは動きもぎこちなく動かしづらいかもしれませんが、続けて行くうちにスムーズに動くようになります。
身体の自然なリズムに反している生活は、身体には無理な働きかけになりますから、身体にはいろいろなかたちでその無理が現れます。
頭痛、生理痛、異常な食欲、イライラ、寝つきが悪いなどは、身体や心に出たサインです。
「自分はそういう体質」と思い込んだり、症状が出る原因について振り返らないまま薬で対応してしまうと、自分の快適な身体が分からなくなってしまいます。気が付いたときには大きな病気になっていた、という事にもなりかねません。
自分の身体をしっかりと管理するところから、妊活の第1歩が始まります。
快適な身体を保てるようにしていきましょう。
☆露木 由美