妊娠中に有酸素運動をしよう
2017年9月4日
妊娠中の方、運動はしていますか?
運動してはいけないと思っている方、運動したいけれど何をしたらよいかわからない方もいるのではないでしょうか。
妊娠中におすすめの、有酸素運動についてお話します。
妊娠中の有酸素運動の必要性
「有酸素運動」という言葉を聞いて何を浮かべますか?
ウォーキングやジョギング、水泳、エアロビクスなど、酸素を取り込み、運動によって糖や脂肪を燃焼させていくことをいいます。
体脂肪を燃焼させることによって体重コントロールをしやすいほか、心肺機能の向上や骨の強化、心疾患の予防など効果は多く、特に妊娠中の方にとってはお産の体力をつけておく必要があるため、妊娠中には積極的に行いたい運動です。
「ややきつい」くらい、中強度の運動をある程度長く(20分程度)続けるのが効果を上げるポイントです。
ただ、ある程度継続しないと効果は実感できません。
そのためにも楽しく、無理なく行えることが大切なのです。
楽しみながら効果を得られるマタニティビクス
妊娠中の有酸素運動としておすすめしたいのが、マタニティビクスです。
マタニティビクスには、妊娠中の不定愁訴(不快な症状)の改善やお産に向けての準備、また産後の育児に必要な体力を養うため、メインパートとして有酸素運動が組み込まれています。
さらに有酸素運動の効果を上げてくれる筋力トレーニング(スロートレーニング)も含まれているので、無理なく最大限効果を引き出せ、安心して行うことができます。
また、運動の効果だけでなく、音楽に合わせて楽しみながら運動ができ、同じ目標を持った仲間と一緒にできるので、継続にもつながりますし、ストレス発散にもなります。
妊娠中は安静にしてしまう傾向があるため、体力全般が下がりやすく、そのせいでさらに安静傾向になり、負のスパイラルとなってしまいがちです。
まずは自分が楽しく続けられる運動から始めてみましょう。
お腹の赤ちゃんへの影響
ママが運動をして心拍数が多くなることでお腹の赤ちゃんに影響があるのでは?と不安に思う方もいるかもしれません。
でも安心してください。
妊娠中の安静時の心拍数は、非妊時に比べて10拍程度多くなります。
運動中にママの心拍数が上がっても、お腹の赤ちゃんの心拍には影響しないことがわかっています。
全身の血行がよくなり、たくさんの酸素がへその尾を通じて赤ちゃんに運ばれますので、赤ちゃんにとっての環境はよくなるのです。
とはいえ、妊娠中の身体の状態は人それぞれです。運動前に必ず医師に相談してください。
また、赤ちゃんの聴覚は7ヶ月頃になれば完成されます。
ママが楽しく音楽を聞きながら身体を動かしていることも、お腹の赤ちゃんはわかっているのかもしれません。
次回はそのあたりをもう少し詳しく書きたいと思います。
☆山口 真澄