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ストレスを軽減する「マインドフルネス」②


「マインドフルネス」という言葉を聞いたことはありますか?

意識を「今」に集中することで、集中力向上やストレス軽減に効果がある瞑想法です。

意識を身体に向けることで瞑想同様のマインドフルネス効果が得られると、今、ヨガやピラティスが注目されています。

マインドフルネスの研究が各所で進むなか、うつ病や不安などの精神疾患の症状が改善されるエビデンスも数多く認められています。

マインドフルネスの原型は心理学的治療法

マインドフルネスのコンセプトが、様々なかたちで広く社会に浸透するなか、その原型となるのが「マインドフルネス ストレス逓減法」です。


治療法としてマインドフルネスが生まれたのは1979年。

マサチューセッツ大学医学大学院教授のジョン・カバット・ジン氏が「マインドフルネスストレス逓減法」(MBSR)としてスタートしました。

この治療プログラムは8週間で、週1回の実習と、毎日のヨガと瞑想の実践で構成したもの。

このプログラムにより、慢性疼痛や、不安症、パニック障害をはじめ多くの症状に改善が見られ、エビデンスが増えたことで、現在、精神疾患の治療法としても世界的に注目を集めています。

日本でもマインドフルネスが注目される背景に、企業でストレスチェックが義務づけられるなど、ストレスによる病気増加が社会的な問題になっていることがあります。

ストレスが病気を引き起こしてしまう原因は、本人がストレスを感じていることに気づかないこと。

心ここにあらずの状態をマインドワンダリングというのですが、ストレスがかかると、脳が勝手に過去の同じような体験を思い出したり、再びストレスがかかるかもしれない未来を想像して、脳がストレスに巻き込まれていってしまうのです。

ここから抜け出すには、まず気づくことが大切です。

そのために、客観的に呼吸や今の自分に意識を向けて、その状態をありのままに感じて、手放す練習が有効です。

瞑想で雑念が出てきても、その状態をそのまま感じて手放し、もとの呼吸や自分への意識に戻す。これができるようになると、ストレスの渦から抜け出して、おちついて次の行動を選びとることができるようになるのです。

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集中する瞑想と、観察する瞑想


現在マインドフルネスは、その手法も効果もさまざまに訴求されていますが、マインドフルネスで利用されている瞑想法は、大きく集中する瞑想の「サマタ瞑想」と、観察する瞑想の「ヴィパッサナー瞑想」の2つに分けられるます。

サマタ瞑想」では、何か一つに意識を集中させる。呼吸や声、音、身体の一部など、心を一に集中させることで脳の動きを止める瞑想です。

一方「ヴィパッサナー瞑想」では、全身の感覚を開いて状態をそのまま感じる、全身で意識的に気づきを得ていく瞑想です。

順番としては、まずサマタ瞑想で今この瞬間に集中し、次にサマタ瞑想でありのままに体験を観察したうえで、客観的な気づきを得ていくという流れとなります。

瞑想にも練習が必要で、まず自身が日々実践し、体感することでこそ理解が深まります。

お話を聞いた方
長谷川洋介さん

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東京マインドフルネスセンター長

学生時代にジャズドラムのスキルを高めたいと身体や心の使い方の探求を始める。サラリーマン時代にヨガを体験し、身体や心づくりの疑問が一気に解決する感覚を得たことをきっかけに、マインドフルネスの探求が始まる。米国マサチューセッツ州立大学メディカルスクールの各種MBSRコースを修了している数少ない日本人。ヨーガ療法学会ヨーガ講師、鍼灸師(国家資格)、あんまマッサージ指圧師、介護予防運動指導員などの資格も持つ。

NEXT 2017年2月号より) 



☆LIVE編集部

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