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【教育・研修】4社による座談会-フィットネスクラブ各社の現状と課題

2016.09.25 日 トレンドサービス

-企業として、教育・採用・研修への考え方や求める人材像について教えてください

ルネサンス:社員、アルバイトともに「生きがい創造企業」という企業理念を具現化するためにも、「5つの価値観」としている「健康」「ホスピタリティ」「チャレンジ」「チームワーク」「成果の追求」を軸に採用、研修、評価を行っています。

ハクヨPS:当社が経営方針として掲げている「おもてなし」「気遣い」「センス・デザイン」「誠実」「品格」という理念のもと、採用を行っています。

オアシス:当社のスタッフ全員で考えたコーポレートメッセージ「人・とき・輝く」に基づいて、当社に関わるスタッフ皆が輝けることを目指しています。お客さま第一で物事を考えられる人材、皆が輝けるように動ける人材を育てています。

ティップネス:当社の企業理念「健康で快適な生活文化の提案と提供」を体現できる人材を目指しており、そのうえにティップネススタッフとしての心のあり方、行動の価値基準としてティップネスCREDOという行動指針に、「お客さまのために」「お取引先さまのために」「仲間のために」「自分のために」「家族のために」「地域と社会のために」という「6つのリング」を定め、これをベースに取り組んでいます。

-具体的な教育・研修の制度や仕組みについて教えてください

ティップネス:2009年から、「マスタートレーナー制度」を採り入れています。ジム、キッズ、グループエクササイズ、接客など、担当分野ごとにマスタートレーナーを配置しています。各専門部署がマスタートレーナーに研修を行い、彼らが各店舗でスタッフを育成します。マスタートレーナーはチーフがその役割を担い、店舗のトレーナーと協力してスタッフ育成を行っています。

オアシス:社員については、サブマネージャー以上は「7つの習慣」の研修を受けています。また、「モチベーションテクニック」という、コミュニケーションスキルを高めるための外部研修のスタンダードコースを全社員が受講していますトレーナーの研修を行う一部の社員は、マスターコースも受けています。

ハクヨPS:以前は入社したら全員が運営までできるようにしていましたが、女性社員の離職率の高さが課題でした。そこで、2年前から支配人を目指すマネジメント職と、現場の一般職に分けて採用を行うことにしました。一般職は、セールス、フィットネス、トレーナー、スイムに分けてスペシャリストを目指し、運営はチーフレベルまでできればよいこととしています。マネジメント職に関しては、アルバイト、新入社員、一般社員、チーフ、支配人、幹部と階層別に分けて、半期に1回昇格試験を行っています。また、社員一人ひとりに対して、1年間で受けるべき研修を割り振っています。そのほか、2ヶ月に1回、外部講師や社長による全社研修を行っています。

ルネサンス:昇格したら受ける階層別研修や、役職を任命されたら受ける役職別研修などは受講必須としています。「自ら学ぶ」ことが大事だという考えから、与えられた研修以外にも、e-learningやカフェテリア研修などの無料で受講できる選択研修を用意しています。社員、アルバイトともに、興味があることやできない分野の研修を受けることができます。ルネサンスオリジナルの通信教育も行っています。いずれも申し込みの時期を評価面談後に設定していて、自身の課題に取り組めるように上司からも勧めてもらっています。

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