FITNESS BUSINESS

facebook twitter googleplus

リニューアル事例Ⅲ ハクヨプロデュースシステム

2016.07.20 水 トレンドサービス

一方NEOは旧施設で課題となっていたギャラリー、プールサイドとも広いスペースを確保。直線15mのアリーナをつくった。リニューアルにあたり、移転したNEOは休業することなくオープンしたが、FITは2ヶ月間休館した。休館中はGRANDEを利用できることにしたことで、リニューアル後GRANDEに移行したお客さまもいたが、約200名が新たに入会した。料金は、以前より1,000円ほど上げたが、リニューアルから半年間は旧料金で継続できることにしている。9月から新料金が適用されるため、一定数の退会は想定している。

【サーキットジム/ILEX FIT】

Before

↓After

s_p70-71_1B

年1回のリフレッシュを実施得た利益を活用しながら進化し続ける

同社は、施設の劣化、契約の更新、競合環境の変化などがあったタイミングで大規模リニューアルを行う。大型リニューアルの場合、投資回収期間は5年以内を想定している。このほか、マシンの入れ替えや設備の更新、クレンリネス、ソフト機能改善など「リフレッシュ」は各店舗とも毎年行うようにしている。「お客さまに常に最新のものを提供したいと考えています。マシンの入れ替えやファンクショナルトレーニングエリアの設置などはこれにあたります。利用状況やお客さまのご意見、トレンドを取り入れ、年に1回は何かしら新しくしています」(大津氏)

リフレッシュの事例としては、オープンから時間が経ちお客さまの年齢層が上がったクラブにストレッチマシンを導入する、ファンクショナルトレーニングスペースを設ける、ディスプレイを変更し雰囲気を変える、浴室を新品のように清掃するなどが挙げられる。今後の目標は、お客さまに「常に進化している」と言われるクラブづくりをしていくこと。「現在、ハード面は各店舗毎年何かしら刷新していますが、プログラム開発などソフト面ではまだ十分ではありません。ソフト、ハードともに進化し続けていきたいと思います。そのためには投資をするための原資が必要ですから、きちんと利益を出せる運営をしていきます」(大津氏)

地域ドミナントを強化するために行っている同社の戦略的にリニューアルに、今後も注目したい。

【取材】
フィットネスビジネス編集部:剣持 真由

【インタビュー・協力】
株式会社ハクヨプロデュースシステム
執行役員 スポーツ事業部
営業統括部長 大津輝幸氏

< 前のページ2 / 2次のページ >