現在、子どもたちが抱える運動環境の課題は何があるのだろうか。また、フィットネスクラブはどのようなアプローチができるのだろうか。30年以上スポーツトレーニングの現場で指導し、東欧などのスポーツ科学を中心とした育成強化システムの研究を行ってきた小俣よしのぶ氏に訊いた。

地域、経済、意識の差による運動環境の二極化が拡大

日本の子どもの課題として、年々顕著になっているのが二極化だ。都市部と地方では運動量、体力、運動能力に大きな差があり、それは拡がっている。

「昔は田舎の子どものほうが、運動量が多かったのですが、今では減少しており、肥満の出現率も高くなっています。子どもの遊ぶ時間が減っているのは全国で見ても変