FITNESS BUSINESS

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AI搭載によりスマートなトレーニングを可能にする「BIOCIRCUIT」

2020.05.25 月 テクノロジー 新型コロナ対策

筋トレと有酸素運動を交互に行うことで、短時間でも成果が出やすいと人気のサーキットトレーニング。なかでもテクノジムの「BIOCIRCUIT」(以下、バイオサーキット)はAI搭載により、ユーザーがわずらわしいと感じる操作を不要としたほか、ストレングスマシンにおいてはこれまで人のサポートが必要とされてきたトレーニングも可能にした。1回わずか30分、待機時間も出ず“密”を防げるなど新型コロナウイルスなどの感染症対策として、また人材不足を補いながら安心・安全のトレーニングを提供できるとあって、今後よりニーズは高まっていきそうだ。

【お話を訊いた方】

FIATO FIT 代表 今村 仁氏

AIがシート位置や負荷、トレーニングをカスタマイズ

高いデザイン性と機能性で定評のあるテクノジムから出されたサーキットマシン「バイオサーキット」。各マシンに搭載された特許技術のモーターBiodriveがユーザーをサポートすることで、フィットネス初心者からアスリート、また若年層から高齢層に至る幅広いターゲットが、目的に合わせてトレーニングできることを実現した。「バイオサーキット」を導入した、熊本県にある24時間営業のフィットネスジムFIATOFIT代表の今村仁氏は、その理由を次のように語る。

「人口減少が進むであろう地域の将来性を見据え、『人に依存せずに行え、健康に寄与できるビジネス』を探していたときに、知人に紹介されたのが『バイオサーキット』でした。2018年のSPORTECで初めて見たところ、パーソナルトレーナー出身の私から見ても、これなら人に頼らずとも、安全で効果的なトレーニングを提供できる理想のマシンだと感じ、すぐにイタリアの本社まで視察に行き、導入を決めました」

ユーザーにとってわずらわしい操作を極力省いたその利用方法はとてもスムースだ。初回利用時に設定すれば、次回からはログインするだけで、マシンがユーザー一人ひとりの身体や目的に合わせてトレーニングをカスタマイズ。次のステーションへの移動指示のほか、各マシンのシート位置や負荷も自動で調整してくれ、30分で完結のプログラムを作成してくれる。空いているステーションに誘導されるので待機時間も発生せず、非常にスマートだ。

プログラムメニューも目的別に「StartMoving」「LoseWeight」「Toneyourbody」「Stayyoung」「Boostperformance」の5つを用意。筋肥大を目指したい、体重を落としたい、または競技パフォーマンスを高めたいなど、一人ひとりが目指す身体づくりに向けて選ぶことで、目標に沿ってトレーニングに励めるようになっている。

なかでも最大の特徴が、マシンがコンセントリックおよびエキセントリックな動きにおいて、ユーザーのニーズに合わせて適正な負荷バランスを調整してくれること。関節への負荷を減らしたい高齢者から、身体づくりやパフォーマンス向上を目指すアスリートまで、それぞれの目標や身体に合わせ、安全・安心なトレーニングを提供する。その確かな効果と利便性から、メディカルフィットネスや潤沢な人材を確保できない地方などに導入が広がっている。

「一般的に人のサポートが必要だったトレーニングもバイオサーキットなら人の手を介さず可能になるところも大きな魅力でした。この機能によって、幅広いターゲットにも対応できるので、却ってマーケティング方法に悩んだほどです」(今村氏)

FIATOFITの正会員は月会費9,800円と、一般的な24時間ジムと比べて決して安くはないが、同氏は「パーソナルトレーナーが付いているようなトレーニングも可能になるので価格に見合った価値はあると思います。その点もユーザーにアピールしました」と語る。一方で、フィットネス初心者に向けてはトレーニングに対する事前知識が不要であることをアピールしたという。熊本県には新しいもの好きな人を指す「わさもん」という方言があるほど、好奇心旺盛な県民性もあいまってか、同施設には「どんなマシンなのか?」と興味を抱いた多くの人々が訪れ、体験された方の多くが「これならもっと使ってみたい」とそのまま入会してくれたそうだ。

FIATO FITについて:https://kumamoto-gym-fifi.jp

FIATO FIT 外観。次世代型トレーニングジムで革新的な設備をアピール

幅広いターゲットを集客 効率性に好評価

2019年9月のオープンから間もなく1年を迎えるFIATOFIT。現在の会員の属性は、フィットネス施設の利用が初めてという方と日ごろからトレーニングに励んでいる方、半々だという。後者には、熊本県を拠点とするプロバスケットボールチームや、ベストボディジャパンなどの大会を目指してトレーニングに励む会員もいる。男女比もほぼ半々で、平均年齢は男性38歳、女性42歳。働きざかりや子育て中の方が多いことも、短時間で効率的なトレーニングができるゆえだろう。最小年齢は16歳、最高年齢はなんと80歳というから、実際に幅広いターゲットを集客できていることがわかる。

「16歳と80歳の方が同じ空間でトレーニングしている光景を見ていると、なんだか嬉しい気持ちになります。小さなコミュニティのような施設なので、カップルが3組も生まれました。一般的な施設のマシンでは1人ではできないトレーニングもバイオサーキットでは可能となるので、ほかの24時間施設とうまく使い分けて利用されている方もいます」

各マシンの詳しい利用方法は設置されたモニターで確認できるほか、ユーザーが正しい動きをしているかも視覚的にわかりやすくガイドしてくれるため、不慣れなフィットネス初心者や高齢者でも、戸惑うことなく利用することができる。

実際に会員からは「初心者の私でも迷うことなくトレーニングできる」「これまで自分で負荷やトレーニングを決めていたが、成果が出なかった。このマシンはAIが調整してくれることで、主観に頼らないトレーニングができる」「以前通っていたジムはマシンの使い方がよくわからなくてなかなか足も向かないし、行ってもだらだらと1~2時間滞在していたが、ここなら初心者にもわかりやすいし、30分で効率的にトレーニングできる。今では定期的に通っている」という声が多く寄せられ、高い満足度を感じていることがわかる。

同時にスタッフの対応を好評価する声も多いが、「スタッフは混雑する時間帯に1人が駐在し、お客さまから呼ばれたらサポートする程度です」(今村氏)というから驚く。

「基本的にバイオサーキットが自動でサポートしてくれるので、私たちスタッフは、マシンの説明などに時間をとられることなく、お客さまとの雑談など、そのほかのコミュニケーションにゆっくりと時間をとることができるんです。スタッフの雰囲気に余裕があるので、お客さまもスタッフに気軽に声をかけられるようです。そのことが満足度をより高めているのだと思います」

会員のなかには利用するうちに、確かな効果を提供しつつ、人件費を極力抑えた効率的な運営方法に将来性を感じ、「一緒に働きたい」と声をかけてきた方もおり、近々実際に仲間として迎える予定だという。

Biocircuitに関する詳細とお問い合わせについて:https://www.technogym.com/jp/biocircuit/ 

FIATO FIT の施設内。中央に「BIOCIRCUIT」を配置している

ソーシャルディスタンスを確保し“三密”を避けた環境を提供

今年は、突如襲った新型コロナウイルス感染症の拡大により、多くのフィットネスクラブが休業に追い込まれることとなった。FIATOFITにおいてはオープンからまだ間もなく、会員のモチベーションも高まっているこれからというときにこのような状態になってしまったが、Zoomでトレーニングを提供するなどし、会員とのコミュニケーションを途切れさせないよう取り組んでいる。

新型コロナウイルス感染症については、完全なる収束には数年かかるだろうという意見も出ており、これからはその危険性と向き合いながら、密集・密閉・密接といういわゆる“三密”を避けながら、安全に運動できる環境を模索していくことが必要だろう。密閉については定期的に窓を開けて換気を行うなど比較的簡単に対応できるだろうが、難しいのが残りの2つ。その点においても、バイオサーキットは有効と思われる。レイアウトを工夫することで十分なソーシャルディスタンスを確保できるほか、既述のように30分という短時間でトレーニングできることや、待機時間が発生しないことで、密集や密接を防ぐことができるからだ。

新型コロナウイルスを機に、これまで通りの運用を変更することがフィットネス施設には求められている。人を介さずとも安心して運動できる場を提供する必要性は、より高まっていくことだろう。

新型コロナウィルスに対応した安全なトレーニング環境に関するお問い合わせについて:www.technogym.com/fitnessbusiness